若きオランダ戦士はいないけど… 〜故グレッグ・ハイルマン〜
WBCが始まりました。
日本は苦戦しながらもブラジルを下しまずは1勝。
私も試合を「最初」は見ていましたが週6日の激務とたまたまの休日でお酒が進んでしまいついウトウトと…気が付けば違う番組になっていました。
ありゃ〜やっちまったな…ーー;)
私が見ていた時はブラジルが勝っていたのでひょっとしたらそのまま日本が負けたかも…。
とスポーツニュースをハシゴする前に友人からのメールと電話で日本の勝利を知ります。
友人はことのほかご立腹で酷い試合だと嘆いていましたがまああのメンツならこんなもんでしょう、浩二さんには申し訳ないですが^^;)
さてそんな中もう一つのグループで波乱がありました。
韓国がオランダに0−5で負けたのです。
前回の雪辱に燃える韓国ですがどうやら日本同様選手が揃わなかったそうです。
前評判は高いんだか低いんだか…。
それよりも私はオランダというチームに以前から興味がありました。
ヨーロッパではあまり野球は人気がないと思われているかもしれませんがサッカーやバスケットの人気が凄すぎるだけでメジャーリーガーにもヨーロッパ出身の選手がたくさんいます。
オランダでいうと国内にはプロリーグもありますし選手としては今年楽天に入団したアンドリュー・ジョーンズが有名でしょうか。
またブレーブスの先発投手であるジャージェンス、ナショナルズのシャイロン・マーティス、今は現役では無いですがシドニー・ポンソンそれから元A'sではマーク・マルダーも確かオランダ系アメリカ人だったと記憶しています。
まだまだ無名ですが若くていい選手が育っておりこれから強くなりそうな国の一つです。
現に前回の予選ではドミニカを2度も破りアメリカでの決勝トーナメントにも駒を進めましたし昨日の韓国戦も見事な勝利でした。
さてそんなオランダ選手で1人気になる選手がいました。
名前はグレッグ・ハイルマン。
ハイルマンは16歳でオランダのプロリーグでデビューすると17歳でオランダリーグの三冠王に近い数字を残しメジャーのスカウトの目に留まります。
そしてマリナーズと2005年に契約。
2007年からはマイナーで3年連続20本塁打以上の成績を残し2010年の9月にメジャーデビューというトントン拍子でメジャーに昇格しマリナーズ期待の大型外野手でした。
このハイルマンがメジャーデビューした直後の2010年9月に私はオークランドでハイルマンからサインを貰いました。
実はこの時幸運にもイチロー選手にももらえたのですがハイルマンに関しては全く知りませんでした。
たまたま前日にベースボールカードを整理していてハイルマンの存在を知り彼には申し訳ないのですが「ついでにもらうか」程度でした。
オランダ人選手で大型外野手…まさにジョーンズ2世だな)
そして当日誰も声を掛けないハイルマンを呼びとめるとハイルマンはサインをしてくれます。
でっかいガタイだな…)
193センチ、90キログラム。
上から見下ろされてる威圧感はありましたがとても丁寧な対応でした。
この時ピネダにもサインを頂けたのですが「イチロー、ピネダ、ハイルマン」から同時に貰えたということで特別な日となりよく覚えています。
その後ハイルマンを気にはしていましたがマリナーズではなかなか出場できずそれでも私は次回のWBC(つまり今回)には必ずオランダ代表で活躍するだろうと思っていました。
しかし2011年11月。
オランダでメジャーリーガーが殺されたニュースを見て一瞬誰だろう?と調べてみるとそれがハイルマンだと知りました。
正直それを知った時は絶句しました。
えっ!あのハイルマンが殺されたの??)
一体何が起きたのか…。
犯人は何と実の弟で殺した原因はかけていた音楽の音量で口論となった結果だとか…
そんなことで殺すなんて…)
彼のプレーをまともに見ることもできず彼はこの世を去ってしまいました。
享年24歳。
まだまだこれからの選手でした。
2013年のWBC、オランダの打線には必ずこのハイルマンが居ると信じていた私はハイルマンのいないオランダを想像できませんでした。
しかし強豪韓国を倒したということで「やはりオランダは強いんだ…」と同時に「ここにハイルマンがいたなら…」と日本を応援していますがやはりハイルマンのいるオランダチームを見てみたかったです。
今回のWBC予選。
山本JAPANも気になりますが私はハイルマンに思いを馳せながらオランダチームを注目しています。
果たしてハイルマンの魂がオランダに奇跡を起こすのか…