まさかのまさか… 〜オリオールズ、マクラウスのホームランをキャッチした〜
オリオールズとの第3戦目。
今日は1973年のワールドチャンピオンから40周年ということで先着1万人にその時ワールドシリーズMVPに’輝いたレジー・ジャクソンのバブルヘッドが配られました
結構いい感じじゃない^^;)
ジャクソンは世代を超えて人気がありこんな上等なものがもらえるわけですから普段はのんびりしてるファンそして普段こないでテレビで観戦してるファンも早朝から駆けつけます。
そして私も逃すまいと朝早くコロシアムに行くと…何と球場入り口ではなく通路が閉鎖されておりしかもすでに人が並んでいました。
いや〜こんな光景は初めて見た…)
球場開門まで3時間以上、試合開始5時間前なのにみんな来ています。
まあ先着1万人じゃ仕方ないか…。
そして試合前のセレモニーでは当時のメンバーと中には病気療養中で本人が来れなかったり亡くなっていたりしている選手、コーチもいるのでその家族が代わりにセレモニーに参加していました。
全部は紹介しきれないので代表してこの日バブルヘッドが配られたレジー・ジャクソン
この人は今ヤンキースのアドバイザーかなんかやってるのかな?)
松井秀喜も指導を受けたと聞いていますが…アドバイスと言った方がいいですかね。
この人辺りからからですかね、FAでお金を出してくれるチームに選手が移籍し始めたのは。
A'sはこの3連覇後から一度弱体化が始まります。
さて週末そしてこのセレモニーもあるということで球場も満員に。
普段ガラガラな席もご覧の通り
毎試合これだけ入ればねえ…そうしたらオークランドらしくねえか^^;)
天気も良いし最高の野球日和です。
さて連敗中のA's。
どこかチグハグでなかなか連敗のトンネルから抜け出せません。
今日あたり勝っておかないといつの間にか抜かれた首位レンジャーズに一気に差をつけられてしまいそうな予感です。
A'sは2回、先頭のモスがレフト前ヒット。
続くドナルドソンがレフトフェンス直撃の2ベースで1点を先制します。
さらにレディックがフォアボールでノーアウト1,2塁。
ここで一気に点を取りたいというか取らなきゃいけないところ。
何とかもう少し点は取れるだろう…)
そう楽観視してました。
ところが後続がことごとく凡退で2点止まり。
これは正直まずかったです…。
さらに3回にもドナルドソンのタイムリーでさらに1点追加。
ツーアウトランナー1,2塁のチャンスでしたがここも1点止まり。
まずい、まずいぞこれは…ちぐはぐな展開はこの前の試合からの流れが変わっていない…ーー;)
すると嫌な予感は的中。
4回の表先頭打者をフォアボールで出すと3番マーケイキスに2ランホームラン、さらに続くジョーンズにもソロホームラン、そしてその後も1点を追加されあっという間に2−4と逆転されます。
あ〜何なんだこの流れの悪さは???−−;)
とにかくA'sは打線が打てないし打っても牽制でアウトとかダブルプレーでチャンスを潰します。
正直見てるほうもあきれてきてその割りに2点差なので悲観する必要はないのですがどうもだらけてるというか重苦しい感じです。
そして8回表でした。
オリオールズの先頭打者マクラウスはA's左腕のブレビンスから豪快にライトへ打球を飛ばします。
私はつまらない試合展開に半ば気の抜けた態度で見ていたのですがこの打球上に上がった途端直感でここにくると悟ります。
冷静にグローブを装着してからもう一度打球の行方を確認。
日がまぶしかったのですが何とかさえぎりながら球筋を見極めます。
すると私のやや斜め手前に来るようであとはファンエスまでとどくかどうかといったところ。
打球はもうホームランには間違いないです。
私は身をかがめ落下しないように姿勢を整えながらボールを待ちます。
するとフェンス越えはなさそうだがひょっとしたら捕れるかもといった感じです。
最後の伸びというか飛距離がどこまでくるか…。
私は半分投げやりな気持ちで捕れなくてもいいと思っていたのですがさてどうか…
と最後のひと伸びで目いっぱい伸ばしたグローブに…
「パシっ!」
(あれ?捕れちゃった!!?)
何とホームランをキャッチ
※興味のある方はオリオールズの球団サイトからハイライトで見て下さい。
あいや〜捕っちまったか…)
周りは歓声とどよめきでざわつきます。
もちろんホームランボールを捕れたのはあっぱれですが敵チームの打ったホームランですからA'sファンにいいわけがありません。
私はすぐにグランドに投げる体制に入ろうとしましたが思わぬ結果でやや迷っていました。
ここで投げるのはいいがただ投げるだけでいいのか?それじゃあ何も残らないのでは?)
こう考えた私は一度投げる動作を止めてボールを上に掲げ周りのファンを煽ろうとしました。
そしてその姿勢で周りを見渡すと大きな怒声が始まります。
「Throw It Back!Throw It Back!」
何か私がボールを保持しようとしているかのようにも聞こえるちょっとアウェイな気分に。
(おいおい!違うって!俺も投げたいんだけどどのぐらいの力でどれぐらいの距離を投げていいのかわからんのだよ!)
もちろん周りの人間はそんな私の心境など知る由もありません。
だんだん怒声が大きくなるのを聞いて私も
(よーし、投げちゃうぞ!!)
と再び投球動作に入ろうとした時です。
最後の確認ではありませんがいつもの仲間に目線で合図して
(見てろよ!投げちゃうからな!)
と視線を投げかけたときでした。
目が合ったのがライトブリーチャーでもハチャメチャNo1のジョージ。
ジョージは私と目線が合うとしきりに
「Shin!俺にボールをよこせ!」
と物凄い形相になっています。
えっ!お前が投げるの)
またもや躊躇してしまった私は再びジョージの顔を見ます。
するとジョージは前にも増して物凄い表情で
「Shin!俺によこすんだ!!」
と派手なゼスチャーまでしながら要求します。
すでにホームランから数十秒が経ちバッターランナーも2塁を回った頃で球場のファンもイライラの頂点か。
すると私は何を思ったのかジョージにボールを投げます。
ジョージはそれを受け取ると勢い良くグランドへボールを投げ入れます。
すると球場内は大歓声。
あ〜やっちまったなあ…)
するとです、間もなくセキュリティーが来てジョージと話をしています。
どうやら退場なのかどうかといったところ。
ジョージはしきりに言い訳をして抵抗しています。
すると今度は別のセキュリティーも来て緊迫した様子に。
さらに抵抗するジョージ。
するとそこに現れたのは2人のポリスマン。
もう周りは騒然となります
するとジョージは観念したのか立ち上がり退場しようとしますがポリスマンが来た方向とは逆の方から出ようとしたので逃亡をする気だと勘違いしたポリスマンが勢い良くジョージを追い押さえ込むように捕まえます。
ジョージにその気があったのかわかりませんがそれにしてもボールを投げ返しただけでこんなことになるのか??
私は自分が渡したのでこんなことになるなら自分で投げてしまえばよかったとやや反省にも近い念が浮かんできました。
結局ジョージは注意を受けただけで10分後ぐらいには帰ってきました。
まあもし私なら英語での注意をどこまで理解して相手を納得させられるか疑問でしたし場合によっちゃああらぬ方向へといく可能性もあったので投げないのも正解かなと…ボールを投げ入れる行為はしてみたかったのですが(^^;)
さて試合は2−6で9回裏を迎えますがA'sが反撃をしノーアウト1,2塁とし抑えのエースを引っ張り出します。
ホームランで同点、駆けつけた3万人以上は大盛り上がり。
ところがスミスは浅いレフトフライで点が入らず。
続くローリーもショートゴロ併殺打であっけなく試合終了。
もう〜何なの??)
去年のシーズン前に世間の下馬評を見事ひっくり返してアメリカンリーグを盛り上げた2チームですがオリオールズが3連勝。
明日負けたら4連勝スイープを喰らいます。
頼むからそれだけはかんべんしてくれーー;)
でなくても5連敗ですからまさに泥沼状態。
何とかならんものかねえ…