交渉
翌日早朝散歩に出かけます。
ボストンもニューヨクも思った以上に気温が高く暑いぐらいです。
フェンウエイ・パークの周りを中心に気持ちよく散歩して心の準備をします。
昨日は入れなかったけど今日は入れる…球場を見上げながらつぶやきます。
チケットオフィスが開くのは朝10時。
とにかく誰かと粘り強く交渉が必要なので少しでも早く話ができる人間をつかまえたいと9時ぐらいからうろうろし始めます。
ドアの近くで待ってると出勤してきたオヤジに声をかけられます。
昨日からの一連の事情を話すとそれはここではそれは受け付けないとのこと。
「ほんとかよ…」
隣のカスタマー・サービスに行けと。
「ここに来いと言われた」と言うとそいつはここで働いてないからわからない、俺の方が正しいよと言います。
そう言われても何か信用できません。
一応ここが開いて彼とは違う人間に聞いてからにしようと思いました。
10時にオープン。
すぐに一番端の窓口でぶちまけてやるぞという勢いで窓口へ到着。
するといたのはさっきのオヤジ(−−;)
まだいたのかといった感じで話が始まりこちらもセカンド・オピニオン的に確認か他の意見を聞きたかったとかわします。
結局隣のオフィスへ。
隣のオフィスは11時半オープン。
「おいおい、それって開場時間じゃねえか…そこから交渉となるとえらい時間がかかりそうだし人がいっぱい入場しちまうじゃねえか…」
オフィスの前で待ってるとあるスタッフに声を掛けられ事情を話すと中で待っていいよと入れてもらえました。
11時半近くになるとそこの受付のおばさんが現れます。
「あんたなんでここに居るの?どうやって入ったの?誰が入れたの?」
面倒ですが全て成り行きを説明。
すると
「それはここじゃないの!隣のWILL CALLに行きなさい!」と言われます。
もう何だよ!あっちにこっちに行けでそんでもってここに入って待っていいよというから事務所に入ったのに入れば入ったで泥棒扱い…けどこちらももう言いなりは疲れ果てたとかきちんと言われた通りにやってるのにたらいまわし状態で一向に辿り着けないと文句を言います。
けどおばちゃんもここじゃないの1点張り。
WILL CALLがすぐに開くから隣に行けと言われます、せかされるように。
11時40分WILL CALL窓口が開きます。
すぐに一番端の窓口で交渉開始。
しかし担当の兄ちゃんがこれは終わった試合だから残念だけど君には何もできないと言います。
バッカヤロー!!おまえらが勝手に試合時間を変更して俺は時間通りどころかそれより早くきて高い金払って買ったチケットを交換しようとしたら明日じゃないとチケットオフィスが開かないから明日来いと言われ今いるのに何もできないとはおかしいだろ!!!!!
たらいまわしにされた揚句もう終わったことだから何もできないという言葉にこちらも口調が荒くなってきました。
しかし彼は何もできないの一点張り。
私はとにかく思いついた自分の気持ちを英語がめちゃくちゃだろうが全部ぶつけました。
他の人間はチケットをもらって帰ったが俺には何もないのか!
彼「うちはそんなことはしない、誰がやったんだ?」
俺「あそこのおやじだ!」
と言うとそんなはずないと言う。
このやろうー、だったら俺と来てくれ、あのオヤジと一緒に確認をとろうじゃん!
というと彼は首を横に振るばかり。
ふざけんなよ…俺はバケーションでメジャーリーグが見たくてボストンを選んで来たんだ。
それを勝手にスケジュールを変えて、そりゃあ何かの事情でそうなったんだから仕方ないのは理解できる。お金だって返してくれって言ったって返ってこないんでしょう?だったら今日の席のグレードぐらい良くしてくれよ!2試合見るはずが1試合になったんだから!
それに他の人間には違うチケットをあげて俺には何もないのはおかしいだろ!
今来たのだって昨日あんたらが窓口を閉めてチケットが交換できなかったからだぜ!
試合開始3時間前に来た俺には何にも責任はないはずだ!対応がひどすぎるよ!」
と食い下がります。
彼も困ったような顔をしてしばらく考えた後
「ちょっと時間をくれ」
と言って席を立ちます。
おっ、何とかなるか?
10分後1枚のチケットを持って帰って来ました。
「これで観てくれるか」
といってくれたチケット。
「グレードアップの席か?」
と聞くと
「バックネット裏だから良いと思うよ」
まあ私の今日の席はバックネット裏より1塁側だったのでバックネット裏に動けたのは確かにグレード・アップと言えそうです。
内心「やったー!」と思いながらチケットをもらいましたがさすがにこちらも昨日からの手間で疲れてしまい満足とまではいきませんでした。
ふつうに予約通り2試合見たかっただけなので。
もう入場は始ってます。
すぐに並んでA'sのサイドへ向かうことにしました…