ホームランボールを落とした横綱
今度の相手はデトロイト・タイガース、4連戦です。
さて今日は木曜日。
そう、先日からお話しているA'sライトフィルダーのジョシュ・レディックを応援する企画
「Tittle Thursday!」
がやってきました!
プロレスマニアのレディックのためにみんなでプロレスリングのマスクや衣装をまとって応援しようということになりました。
これはレスラーではないんじゃねえか(^^;)
そして我々日本人はこの格好
私が相撲レスラーでK君がキン肉マンで登場です。
日本にちなんで考えた末最初はアントニオ猪木にしようと思ったのですがどうもネットショッピングで見た猪木マスクがインパクトの薄い造りだったのでならば「レスラー」つながりでSumoレスラーで横綱・白鵬?そして日本のプロレスアニメと言えばキン肉マンということで日本から取り寄せました。
しかし残念なことが起きました。
A'sセンターのセスペデスが右手を負傷したためレディックがセンターにまわっているのです。
なのでレディックまでの距離がありすぎてコミュニケーションが取れず正直今日の企画が不発に近い状態となりました。
しかもいつもは陽気な団員ウィルが静かです。
どうしたのかというと…
何とレディックがメッセージとサインを入れてくれたチャンピオンベルトを家のガレージに置き忘れて来たんだとか!
(おいおい!何やってんだよ −−;)
お祭り当日に神輿を持ってくるのを忘れたと言ってるようなものです。
まあこういうこともあります。
レディックがライトへ戻ってきて木曜日が来ればまた「Tittle Thursday」が開催されるでしょう。
さて試合が始まって1回の表の出来事です。
私はいつも通り最前列に座って横綱のマスクを被りながら観戦していました。
するとタイガースの2番バッター、アンディー・ダークスの放った一撃がライトスタンドへ飛んできます。
しかも私の方へ。
打った瞬間はマスク越しにはっきり見えました。
そしてホームランなんだろうなとも思いました。
あとはその打球が私の前に落ちるのかそれとも超えてゆくのか…
いつもならテンションがあがってボールを追いかけるのですがこの時マスクを被っていたので視界が悪くボールを目で追うのが難しいので放っておこうと思いました。
ところがボールは予想以上に伸びずそして失速もせず何と私の方に真っ直ぐきます。
以下打球がホームからスタンドまでの間のそうだなあ…5秒間にしますか、私の脳みその実況中継です。
(あっ!打たれた!あーホームランだな…これは飛び越えてゆくか?それとも失速するか?まあいいや…あれっ?何だかこっちに来るぞ?あれっ?ほんと?あらま!どうする?…ウソ!ボールが見づらいぞ!うわっ!このままだと俺に当たるぞ!だめだマジで俺だ!)
立ち上がった瞬間目線がずれて同時にボールは動いてますから一瞬ボールを失いそれでも目の前に飛んできた打球を両素手でキャッチしようと試みました。
しかし…
ボールをうまくキャッチ出来ずはじいてしまいフェンスの下に落とします。
(んだよおお!!…こんな時に俺に打つんじゃねえよ!−0−;)
人生初のホームランボールキャッチが…
スタンドに飛んでくるボールってのは距離感がつかめず難しいです。
さらにマスクなんぞ余計なものを被っていればもっと取りづらい。
マスクの中からの視界はこんな感じ
この穴が2つありますからもう少しよく見えます。
しかし視界はかなり狭いのでこれでは距離感がさらにつかめません。
さらに素手でしたから…
ボールはというと
(あーあっ…グローブなら問題なく捕れてたのにな…)
周りからは
「Shin!何やってんだ!恥ずかしいぞ!」
と野次が飛んできましたが私は両手を広げ手のひらを返して
「だって見えねえんだもん!しょうがねえじゃん!」
というゼスチャーで対抗します。
まっ、敵のホームランですし有名な選手が打ったわけではないので別に何とも思いませんでした。
ただあそこまで自分に飛んできたホームランボールは初めてだったので捕る機会を損ねたのだけは心残りでした。
(おい横綱!どうしてくれんだ!)
横綱「申し訳ございませんご主人様」
(ならねえ!)
横綱「これで勘弁を」
(んにゃろお…ふてぶてしいツラしやがってーー;)
試合ですが2回にA'sが一度は逆転したものの3回に何と8点も取られ序盤ながらほぼ試合は決まり。
レディックへの応援も届かずいつもよりは静かなライトBleacher席。
8回裏にインジがおとといに続いてまたもや満塁ホームランを打つもさすがに3回の8点が響き10−6で負けました。
まあ今日はレディックがセンターでプレーしてタイトルサーズディーがうまくいかず私もホームランボール落としてさらにA'sが一気に8点取られてそれで終わり。
また今度また今度♪
といった感じでした。
さて試合終了間近でした。
落としたボールを誰か拾ってくれないか気になっていたのですがすでにボールは無くなっていました。
まあいいかと思ってるとスコアボードのスタッフが下を歩いていたので見ていると彼が上を向き私と目が合います。
マスクを頭にたくし上げていたのでおもしろいねえと彼が笑っていたので私もそこにボールを落としたんだけど知らないか?といったゼスチャーをするとうなずいてちょっと待ってろという。
(えっ?兄ちゃんが拾ったの?)
しばらくすると彼が現れてボールを私に投げてくれました。
(わお!)
かくして私が逃したはずのホームランボールが再び私の手に戻ってきたのです。
(へえ〜っ…)
何だか嬉しくなりました。
きちんとダイレクトで捕れなかったのは残念でしたがそれは「Tittle Thursday」のためにマスクを被ってたから。
そんないろんなことが重なってだけど最後にはこうやって私のところにボールが戻ったのです。
また一つ思い出に残る出来事となりました。
私の人生初のホームランボールはタイガースのアンディー・ダークスという選手が放ったボールになりました。
一生大事に持っていたいと思います。
ボールを返してくれたお兄さんありがとね!(^0^)