翼の折れたエンジェルス
同地区のライバル、エンジェルスとの3連戦が始まりました。
去年のオフに投打の大物FA補強を敢行したエンジェルズ。
投の大物はレンジャーズのエースだったC.J.ウィルソン。
5年7750万ドル(約62億円)
打の大物はそのレンジャーズをワールドシリーズで破り世界一に貢献したアルバート・プホールズ。
10年2億4000万ドル(約192億円)
※両方とも1ドルを80円で計算しました
この2人を獲得したことで一気に優勝候補の本命となりました。
その他にも高額の年俸選手を抱えるエンジェルス。
球団総年俸もメジャー30球団中4位となり額面どおりに選手が活躍してくれればプレーオフ進出は確実、ワールドシリーズ出場そしてワールドチャンピオンの本命と目されても当然です。
しかしウィルソンはともかくプホールズの調子が未だに上がらず何とアメリカンリーグ西地区の最下位をマリナーズと争っています。
今シーズンが始まって早くも4分の1が過ぎますが果たしてプホルズの不調はどこまで続くのか?
エンジェルスは浮上するのか?
A'sとは今季すでに6戦終えており2勝4敗と負け越しています。
本来ならこの逆の成績、いや今シーズンの年俸を比較すればエンジェルスが6戦全勝でもおかしくありません。
皮肉にもお金をかければ勝てるわけではない…
そこがまたおもしろいところであるという典型的な流れになっています。
さてそのエンジェルスですがただでさえチームの調子が良くないのに追い討ちをかけるかのように悪い出来事が起こりました。
主力のトリー・ハンターの息子が不祥事をやらかし親としてメジャーでプレーをしてる場合ではなくなったようなのです。
(トリー自体は素晴らしい人格者なのにその息子が何てことを…)
いつもはオークランドコロシアムのライトBleacherのメンバーと楽しくやり取りをするトリー・ハンターですが出場登録メンバーから外れており今回我々との交流はお預けとなりました。
代わりに「次世代のプホールズ」とでもいいましょうかマーク・トランボーがライトを守りました。
このトランボーがまた凄い…
とにかく打球が速いと言うか遠くに飛ぶと言うか、去年私がオークランドで見たホームランはショートライナーのような弾道で一直線にレフトへ飛んでいきそのままスタンドインした当りでした。
(あれは凄かったな…)
今まで私が球場で観たホームランで凄いと度肝を抜かれた当りは2本ありますがそのうちの1本です(もうひとつはマーリンズのスタントン)
このトランボーは本来ファーストベースマンかDHなのにプホールズの加入で外野に回されたようです。
トランボーが出てきたのだからエンジェルスはプホールズ(もしくは長距離打者)なんていらないだろうにとこのブログでも取り上げたこともあります(…書いたつもりだが詳しくは書きそびれた><)
(せっかく若くていいのが出てきたのに慣れない外野に回して感覚がおかしくなったらエンジェルスはどうするのだろうか???)
このトランボーはA'sにとってライバルチームの選手ですがメジャーの宝でもあると個人的には思っています。
もしこのトランボーが潰れてしまったらエンジェルスではなくメジャーの損失です。
さて試合ですがA's先発のミローンが好投します。
7回5安打1失点。
打線は沈黙でしたが2、3回に1点ずつを取りそれをミローン、クック、フェンテスで逃げ切りました。
しかし最小失点の1点に抑えたのはいいのですがその失点の仕方が気になりました。
場面は5回表2アウト1,2塁でエンジェルスの1番バッター、トラウトの時でした。
1塁後方にあがったフライをA's一塁手のバートンと二塁手のウィークスが追いかけ最後に交錯して落球。
2アウトで走っていた2塁ランナーがホームイン。
(何でかなあ…)
もうほんとうに不思議です。
なぜメジャーリーガーは相手に、仲間に任すということをしないのか。
1つのボールを全力で2人も3人も追ったら最後は激突してボールを落とすのは目に見えている。
最悪大怪我につながります。
自分と相手の守備位置を確認してどこまではどちらが、誰が捕りにいくとあらかじめ決めておけば激突して落球などしないとおもうのですが…
どうしてそれがわからないのだろうか…ーー;)
せっかくのスリーアウトチェンジだったのが3番4番と中軸へ繋がっていくところでした。
まあ結果オーライ、2−1でアスレチックスの勝利です。
これで対エンジェルス戦は5勝2敗。
エンジェルスはチームの状態が最悪です。
プホールズの不調も痛いですがハンターの予想外の離脱。
そのハンターをライトに追いやったボージャーズも今シーズンは不調です。
これだけの面子を揃えていて…そう思うとA'sはよくやってますね。
しかしこのエンジェルスは一度火が付いたら誰も止められなくなりそうです。
果たして眠ったままでいてくれるのか…
目覚めて手に負えなくなるよりもいっそ今シーズンは翼が折れたままでいてほしい…
そう願っているわたくしであります…^^;)