2人の超人打者の行く先は 〜マーク・トランボーとジャンカルロ・スタントン〜

晦日です。

後2時間ほどで2012年が終わり2013年が始まります。

今年のメジャーリーグもいろいろありましてその都度感動と驚ろきとの連続でした。

もちろん我がオークランド・アスレチックスの「奇跡の大逆転劇」は贔屓目に見ても今シーズンのメジャーNo.1の出来事だったということは今でも個人的には信じています。

さて、今年を締めくくる上でいろいろとこのブログのテーマを考えました。

しかし

あれも書きたい、これも書きたい、あれを書いておけばよかった…考えれば考えるほどまとまりません。

なので気になっている「未来の右のホームランキング2人」について書きたいと思います。

まず一人目はエンジェルスのマーク・トランボー

ランボーは2004年にドラフトでエンジェルスに指名され2010年にメジャーデビューした選手です。
そして今年2012年は144試合に出場し32本塁打、95打点を挙げます。
打率こそ.268ではありましたが彼の打席での存在感は十分でした。
コロシアムでトランボーが打席に立つ度に私は

うわ〜っ、とにかくバットに当ててくれるなよ!)

とライトスタンドから祈っていました。

とにかく彼の打球は「えげつない」のです。

投手の「えげつない」球はブレーブスのキンブレルやレッズのチャップマンだということを以前紹介しましたが打者はこのトランボーです。

調べるのが面倒なので具体的な日と場面を挙げないのは申し訳ないのですが以前オークランドで放ったホームランも凄かったです。

ショート頭上、もしくは左中間を鋭く抜ける打球だと思った当たりがなんとそのまま失速せずフェンスを飛び越えていった当たりは今でも目に焼き付いています。

凄い…)

絶句と共にトランボーの馬力に震え上がった自分が情けないとさえ思えるホームランでした。

コイツは凄い才能を持ってる…)

同地区ライバルの選手にこんな感情は持ちたくないのですがそれがトランボーのホームランを見た私は正直そんな気持ちになりました。

しかし…

そんな脅威を感じてたにも関わらず、そしてこんな素晴らしい選手を抱えてるエンジェルスへの羨望のまなざし以上に不満が芽生えます。

それは…

ランボーよりもプホールズを優先したこと。

2011年のオフにエンジェルスは10年2億5400万ドルという大型契約でプホールズと契約しました。

確かにプホールズのこれまでの成績と魅力を考えればこの契約は妥当かもしれません。

しかしそこまでの契約をしてまでエンジェルスに必要だったのか?

ということです。

私ならプホルズへの投資よりトランボーの未来に掛けてみたいと思っていたからです。

ランボーは2013年で27歳となります。

やや遅咲きです。

しかしエンジェルスはプホルズよりトランボーの方を中心としてチームを作るべきだったと思っています。

それからあることを一つ。

よく「レギュラーは実力で取るものだ」

と言う人がいます。

しかし私の意見では

「レギュラーは与えて育てるものだ」

という考えもあります。

つまりはその選手の才能を信じたのなら何が起こっても彼にプレーする機会を与えさらには長期の視点で我慢強くその選手を使うということです。

一見過保護過ぎる考えですがこの手の選手と言うのはそういません。

誰でもそうしろと言ってるのではありません。

しかし

マーク・トランボーはそれに値する選手だと思うのです。

お前にエンジェルスを任せる、だから好きなようにやってくれ!)

そして長期の契約を与える。

エンジェルスはそうすることでトランボーのやる気をさらに引き出させてやった方が経済的にもプホルズより安価だったかもしれません。

ゆえにエンジェルスのプホルズ獲得は疑問でした。

まっ、エンジェルスとプホルズとトランボーの問題ではありますが…)

しかしプホルズ加入でトランボーの行く末はよくわからなくなった気がするのです。

まあ敢えて言うなら身近でプホルズを感じ成長せよ)

といった具合か。

しかし、プホルズよりトランボーに未来を託しても良かった気もします。

私なりの表現をさせてもらえば…

「自軍の若手と未来を共に歩む覚悟の無いエンジェルスと自軍の若手を信じたジャイアンツ」がチャンピオンリングを取れたかどうかの結果だと思ってます。

エンジェルスにはトランボーやトラウトといった素晴らしい若手もいるし投手陣も充実しワールドチャンピオンになれる戦力を持っています。

しかしことトランボーの扱いに関しては、

エンジェルスのビッグ・ミステイクだと私は思っております。

もう一人、

マーリンズのスタントンも事情が違うにしろ私は同じ感覚を持っております。

スタントンは2007年にマーリンズへ入団。
2010年にメジャーデビューを果たし2011、2012年と30本以上のホームランを打った「メジャーの至宝」です。

私は彼の凄まじいホームランを2011年9月にサンライフスタジアムで見ています(2011年9月21日の記事)

それ以前にもサンフランシスコのAT&Tパークで1本ホームランを見ていて今年マーリンズパークを訪れた時も1本、合計4本ナマで見ました

とにかくこの人のホームランも凄まじいの一言です。

打った瞬間ホームランだと言う当たりもそうですが

一体どこまで飛んで行くんだ???)

と、口があんぐりしてしまうのです。

映画「メジャーリーグ」主人公のチャーリー・シーンヤンキースの選手に場外ホームランを打たれた時アナウンサーが

「このボールを捕るにはパスポートが必要です!」

と叫んだ場面があったと記憶してますがスタントンの場合はパスポートではなく

スペースシャトルが必要だ!」

と表現させて頂きます…、ね、マキオ先生(笑)

とにかく雑誌やテレビで見るよりもナマで観ることをお薦めする選手の一人なのです。

さて、

簡単に私の気になる右の若き超力打者を紹介しましたがこの2人に今持ち上がってるのはトレードの噂。

はっ????)

それぞれ事情が違います。

ランボーはプホルズの存在以上に年齢の問題もあります。

またスタントンはご存じマーリンズの解体でトレード志願にも取れる発言をしチームも交換要員次第ではという雰囲気です。

しかし

どうもこの若き大砲が軽々しくトレードの対象になってるのに不快感を感じます。

もっと彼らのような選手を大事にしろよーー;)

そうしないから一部の日本人メジャーファンが
「スタントンがほしい」とか「トランボーは獲れないか?」などと言う。

彼らに馬鹿にされてんだよ、エンジェルス&マーリンズさんよお)

チームだけでなくメジャーの至宝をとも言える選手を持っているにもかかわらずどうもうまく活用出来ていない。

まあ選手は選手で常に前を向きながらプレーできるがその選手を手放してしまったチームは見る目がなかったとレッテルを貼られるだけ)

もちろん来年は彼らの成績がどう変わるかわかりません。

チームが正しかったとなるかもしれません。

しかしこの2人はしばらくメジャーリーグで注目に値する選手だと思います。

にもかかわらず2013年、早々にスタントンは移籍してる可能性があります。

他チームのファンがトレードで欲しいという願望ではなく「バカたれ」なオーナーの都合で。

しかしもしそうなったらそれはいずれマーリンズに「後悔」という形で還元されると私は思ってます。

そしてトランボー

エンジェルスさん、放出してしまいなさい^0^)

そしてプホルズで失敗してほしい。

エンジェルスの失敗とトランボーの成功を祈って…

みなさん良いお年を!!(^0^)/