川崎宗則がワールドチャンピオンチームを変えたかも…
レギュラーシーズンが大詰めを迎えています。
大方どの地区も地区優勝チームは決まり。
我がA'sもついにマジック1となり2年連続の地区優勝はもう決まりです。
凄い♪凄い♪^^)
さてそうなってくると気になるのがプレーオフの組み合わせ。
プレーオフの組み合わせはリーグで勝率1位のチームがワイルドカード2チームがワンゲームプレーオフを行いその勝者と、2位のチームと3位のチームが対戦相手となりお互い勝ち上がったチーム同士でワールドシリーズ出場権を争います。
現在アメリカンリーグは1位がレッドソックスでわずかな差でA'sとタイガースが追っており最後までわかりません。
ただ昨日まではおそらく1位、つまりアメリカンリーグ優勝はレッドソックスが有力だろうと私は思っていました。
チームの勢いも衰えずA'sやタイガースにもわずかながらゲーム差があったので。
ところがです。
今日の試合結果でその様子が変わってきそうです。
なぜそう思ったのか。
前日に地区優勝を決めたレッドソックス、あとは少し主力選手を休ませながらリーグ優勝を目指しプレーオフに備えるだけです。
方やブルージェイズは優勝を逃しあとは来年のための若手起用が主ですが同時に同地区のチームとして簡単には優勝させないぞという気迫で向かってました。
場面は3−2でブルージェイズリードで迎えた8回表1アウト、バッターは川崎選手。
ブルージェイズの粘りに遭いなかなか同点にできないレッドソックス。
画面から感じる勝ちへの執念はブルージェイズの方がありました、どちらが優勝したチームなのかわからないほどに。
さてこの場面で川崎選手のあたりはピッチャー脇への内野ゴロ。
これをピッチャーがはじきセカンドがカバーしてファーストへ投げました。
川崎選手は懸命に1塁へ走り込みギリギリセーフ!…と私には見えました。
ところが1塁審判の判定はアウト。
そのジャッジを見た瞬間川崎選手はヘルメットを脱ぎ地面にたたきつけ審判に喰ってかかろうとしてました。
そこで即座に退場のコール。
ん〜こりゃあ酷い判定だ、怒るのも無理ないなーー;)
すぐにブルジェイズ監督のギボンズもベンチを飛び出し1塁審判に抗議しに行きましたが判定がくつがえるわけもなくそのまま川崎選手は退場となりました。
この時の彼の表情は殺気だってもいたしどこか冷静なようにも見受けられました。
川崎選手はセーフをアウトにされたことへの怒りはもちろんですがここで自分が出塁できるかどうかで追加点が取れるかもしれない、この試合を左右するかもしれない非常に大事ランナーだとわかってたのです。
最後までチームの勝利のため、レッドソックスに簡単に優勝させないため、メジャーリーガーのプライドのため…この試合は意地でも勝たなくてはいけないというオーラを感じました。
また川崎選手自身も来季もまたチームに残留できるよう必死にプレーして自分をアピールする試合でもありました。
数少ない出場機会をモノにするため彼は死に物狂いでプレーしていたのです。
結局この回ブルージェイズは点が取れませんでした。
しかし9回表に1点を追加し4−2、そのまま試合終了となりブルージェイズが勝ちました。
私はこの川崎選手の退場前のブルージェイズの気迫、そして退場劇を見ていてブルージェイズが何が何でも勝つというギアがもう1段上がったように見えました。
ムネもあそこまで燃えている…俺たちもやるぞ!必ず勝つぞ!)と。
レッドソックスは下位チームであるブルージェイズ戦ですから当然今日も勝てるだろうと油断があったかもしれません。
昨日地区優勝も決めたし今日も何とかなるだろう…みたいな。
ジェイズもそんなにはりきるなよ…なんてことはまあ思ってはいないのでしょうがどうにも画面から伝わる様子はブルージェイズが勝ってました。
ジェイズにはただの1勝かもしれないがレッドソックスには運命を狂わされた1敗かもしれない…)
さあ、勝てるはずの試合を落としたレッドソックスはまさかの敗戦で状況が変わってきました。
A'sも勝ちタイガースも勝ちゲーム差が縮まったのです。
これでリーグ優勝の行方がわからなくなってきた…。
レギュラーシーズンの順位によってプレーオフのアドバンテージも変わってきます。
ゲーム差が大差で順位が決まったのならならともかく最後の最後、わずかな勝率の差でアドバンテージを逃すのはポストシーズンを戦う上で非常にマイナスとなってきます。
今日レッドソックスがブルージェイズに負けたのは非常に痛いです。
そしてこの試合でブルージェイズを点火させたのは川崎選手だったと思います。
ほぼプレーオフの組み合わせが決まりかけていた事態が一変しました、
川崎宗則の退場で。
もしこれでレッドソックスがわずかな差でリーグ優勝を逃しさらにプレーオフでアドバンテージを取れなかったために負けたなんてことが起きたら今日の敗戦が原因となるかもしれません。
2013年アメリカンリーグ、いや強いて言えばワールドチャンピオンの行方を変えたのは川崎宗則かもしれない…
この出来事を頭に入れながらプレーオフの行方を注目していきたいと思います。