3日目 発見シリーズ その2

さてジオのお父さんとビロドーさん、そしてお世話になったコーディネーターのMさんに別れを告げて球場に向かいます。

時間は9時近く。

今日は先着1万人に松井選手のT−シャツが配られる日です。

なので開門の11時前に1万人以内に並ばないとシャツはもらえません。

いや仮にその1万人の中にいたとしても入る場所が悪くもらえなかったり(要するに長い列のところや配給数の少ないところに並んでしまったりらもらえたとしても希望のサイズが無い)する場合があります。

去年なら1時間前で十分でしたが今回は読めません。

なので2時間前の9時に集合で友人に連絡を取ってあります。

そして9時過ぎに合流。

何と…列の1番前(笑)
ちょっと考えすぎたかな…ほとんど人がいません。

まあいいでしょう、確実にシャツがもらえてA'sのバッティング練習もいい位置で見れます。

11時過ぎに開門、すぐに入りますがすでに先客がおり自分の考えていた位置とは若干ずれた場所ですが何とかサインはもらえそうなポジションです。

みんな選手からサインをもらいたいとその気満々でした、がどうも怪しい様子。

それもそのはず。

開幕戦と昨日と連敗しましたから。

今日は絶対負けられないということで選手の間でも緊張感が漂っておりみんなサインを断ってベンチの裏へ引き上げていきます。

ただその中で一人だけサインをしてくれた選手がいます。

松井選手です。

さすがに今日は自分のシャツが配られたりジャパニーズ・ヘリテイジ・デーや日本への義援金活動があるのでファンの求めるサインをやらないわけにはいかず全員ではないですがしてくれました。

私も希望の場所ではなかったのですが松井選手のジャージにサインをいただけました。

松井選手ありがとうございます。

とは言ってもやはりサインが一つだけというのは寂しい気がします。

誰かにもらえないかな…けど誰かにもらえるという何だかわからない「勘」を感じていました。

さて実は球場に入ってきた時から気になってたのですが日本人報道陣の多いこと。

マリナーズにはイチロー選手がいるので日本人の観客が多いと言うのはわかります。
思った以上に日本人がいたのですがそれにしても報道陣の数も凄い。

ダグアウト(ベンチの上)からのぞいてると目の前は日本人の報道陣だらけ。

その中からあるスーツを着た人が引き上げてきます。

まさにこのとき直感で誰か見たことがあると感じます。

誰だ…

あっ、小早川(さん)だ!

元広島の選手で新人王や勝利打点王も取ったことがある一時代前のプロ野球で活躍した選手です。

どうやらNHKの取材陣の一人として来ていたのでしょう。

広島ファン歴32年の私としては見逃すはずがありません。

「小早川さん!サインください!」

といって特別のボールとペンを渡します。

小早川さん「えっ!俺でいいの?」

私「はい!カープファンですから!」

小早川さん「ハハ、ありがとう…で、これはどこにサインをすればいいの?」

はえっ?何のこと?ボールにサインをしてくれればいいのに…

と思ったらその特別なボールとは一人の選手だけにもらう用としてサインをしてほしい場所以外に青テープを貼り付けてそこにはサインをできないように、つまりサインをしてほしいスイートスポットという場所だけにしかサインができないように細工をしたボールだったのです。

日本のプロ野球では大抵縦にサインをするのでボールの面の大きなとこへサインをします。

なので小早川さんは本来その位置にサインするはずだと思っていたところに青いテープを張ってあってサインできないのに戸惑ったようです。

私「スイートスポット、その青いテープが張ってないところにお願いします!」

(あ〜ここね!といった感じで)というと彼はサインをして返してくれました。

何だか変な感じだな…

そう、漢字で横ではなく縦にサインをしてくれたのでいつもとは違うのです。

スイートスポットに縦に漢字で「小早川毅彦」のサイン。

こんな形でサインをもらった人は誰もいないのではないでしょうか(苦笑)

私がサインをもらうとそれを見ていた周りのファンが「Autograph plese!」と
一斉に小早川さんに頼みます。

誰か知らないけどとりあえず日本の有名なプレーヤーだからもらっておけといった感じです。

案の定後からいろんな人間に「あれは誰だったの?」と聞かれました。

それにしてもカープファンの私としては思わぬ出来事でした。
まさか元とはいえカープの選手にサインをもらえるなんて、しかもこのオークランドで(笑)

今朝のジオのお父さんといい小早川さんといい本当にナイスな発見でした!