裏の話

ホワイトソックスとの第3戦。

松井選手は2試合連続でスターティングラインアップから外れます。

A’sは負けなしのケーヒルが先発ですがこの日は相手の2番アレクシー・ラミレスにことごとく打たれました。

それでも踏ん張りそして打線も4−0から追い上げ9回を迎えて4−3。
同点のランナーを3塁において松井選手が代打で登場です。

最近はホームの劇的な場面で登場するのが印象づいてきた感じです。

打席の松井選手はいい雰囲気。

しかし審判のちょっと???な判定で1ボール2ストライクと追い込まれます。

しかしそんな不利な判定に奮起して集中力が高まってきたのかそこから松井選手のオーラが勝った感じでストライクを取りにいけず結局フォアボール、サヨナラのランナーとして出ます。

しかし次のウィリンガムが今日は大ブレーキ。

この場面も初球を打って平凡なサードゴロであっけなく試合終了。
サヨナラを期待したファンの熱狂は一気に冷めてしまいました。

さて試合後女性ファン二人と話し込んでいるとジオ・ゴンザレスが現れます。

ジオと彼女達は何でも話せる仲なのでこの日も立ち話しが始まります。

しかしいつもハイテンションなジオの様子が変です。

少し表情が暗いというか落ち込んでいるというか…。

話が始まるとどうやらトレードがどうだとか深刻な話になっています。

ジオが去った後また3人でジオと話していたことについて話し合います。

どうやら他の若いピッチャー、アンダーソンとケーヒルが複数年の良い契約をオファーされて契約延長をしてもらえたのに自分には何のオファーもないことにがっかりしているらしいのです。

そしてチームがヤンキースを相手にトレードをしようとしてると言うのです。

まあ個人的に言わせてもらえれば確かに去年は成績が良かったですが複数年でそれなりの金額を得るにはもう少し実績と安定感がないと難しいのではと思います。

アンダーソンは早くから素質を見込まれててまだ安定した実績はないものの彼が快投するときは将来のサイヤング賞候補(投手としての最高の賞)を予感させるほどの投球が出来ます。

ケーヒルは去年1年安定した成績を残しオールスターにも選ばれました。
そして今日は負けましたけどここまで6勝、防御率も1点台で今やエース格の風格さえあります。

それに比べジオは去年の数字は良かったですが安定感を見るとイマイチ。
今年ようやく周りが認めてくれるぐらいの投球ができてますがまだシーズンも始まったばかり。
今年このまま安定していればオフにいい契約をもらえるかもしれません。
去年までのジオだったら私がGM(選手の契約等を管理するゼネラル・マネージャーのこと)でももう少しみないと契約できないと考えるでしょう。

メジャーリーグのチームも今は大型契約でないと獲得できない選手になる前に少しでも実績を残せると判断できたら見切り発車になりますが複数年の契約を与えることである程度若い選手を囲ってしまう傾向にあります。

選手も大型契約を得るまで安い年俸で何年も我慢するより僅かな活躍で複数年を提示されればある程度のお金であれば契約をしてしまいます。

アメリカ経済が良くないための妥協点がこのような結果となっているようです。

ジオの話に戻ります。

同じ世代のアンダーソン、ケーヒルがもらった契約を自分もほしい。
でないといつ怪我をして選手生命が終わるかもしれないですし自分がどこまでメジャーリーガーとしてやっていけるのか不安もあるかもしれません。

また各チームがそういう流れなら、まして資金力が乏しく選手もすぐに離れてしまいがちなA’sなら早めに動いてほしいという気持ちもあるのかもしれません。
でないといつまでもオファーをする気がないのがわかればやる気も出てこなくなる=これから負けがこむという事態にもなりかねません。

難しいところですね。

アスレチックスはすぐに選手を交換してしまう傾向がありますから、特にここ数年。
選手の間にも不信感が漂い始めています。
それを払拭するにはやはり早めの契約延長のオファーをして選手に安定した雇用の約束とやる気を与えることです。

ジオがヤンキースにトレードされるのか。
その確立はまだ低いと思いますがもしジオのやる気が失せてきてヤンキース等から交換するに値する選手を提示されたならひょっとしたらあるのかもしれません。

この話を詳しく考えるまでジオを励ますために何かプレゼントをしようとかどうしたら元気を取り戻してくれるか3人で冗談交じりで話をしていました。
みんな落ち込んだとき何を貰ったら元気がでるか?
フルーツの盛り合わせだとかケーキを焼こうとかそのケーキの上に「がんばれジオ!」と飾り付けをしてその文字をバイアグラで囲んで焼こうとかゲラゲラ3人で笑ってました。

しかし選手にとっては自分の生活がかかった大事な問題です。

最後は3人でもう少し真剣に考えよう言って分かれました。

果たしてジオの行く末はどうなるのでしょうか。

A’sの今後の動きが気になるところです。