ヤンキースタジアム

ニューヨークに戻りヤンキースレッドソックスの3連戦、その初戦をこの日は観戦。

マンハッタンのアップタウンに宿を取った私は地理的にその上に位置するブロンクスに行くのは初めて。

治安の良くないこの地区になぜ球場があるのか、そして新しいヤンキースタジアムはどんないでたちなのか…

地下鉄がヤンキースタジアムの最寄に近づき地上に出るとすぐ目の前にブロンクスの町とヤンキースタジアムが現れます。

それはまるで近代美術館のような外観。

正直周りの景色も忘れてしまうほどその存在だけが記憶に残りました。

チケットもオークランドや他で貰ったものとは全然違う材質のようでしっかりとしています。

そう、とにかく何でもゴージャスなのがこのヤンキースタジアムなのです。

球場内の造りも係員の数も店の数や記念碑、博物館まで全てが豪華絢爛、まさにアメリカを象徴する球団です。

色々球場を見てまわったり選手に近づきたいのですが警備は厳しいですし初めて見たのはバッティング練習中の内野席に取り外し式の大きなネットがあったこと。

これではボールが取れないし選手と接触したりサインももらえません。

確かこの辺りからホームベース付近のセクションに関してはオープン当初高額な値段でチケットを売ってたと記憶してます。

オーナーが
「いくら高くしてもヤンキースの試合を見たい人間なんてたくさんいる」

と言った趣旨の発言をしてたと思うのですがさすがに1試合で$1200だか$2400だったか忘れたのですが払うファンはそうはおらず空席が目立ったためかなり値引いた額に設定し直したはずの場所です。

さて歴代ヤンキースの選手に関したモニュメントや博物館等見所はいっぱいですがとにかく人が多くて長い列をつくったりまあ私自身ヤンキースにあまり興味がないこともありまして席に着いて試合観戦を。

レッドソックスヤンキースの因縁の対決を目の前で観ます。

席は1塁側3階席。

上から見たヤンキースタジアムも豪華ですか非常にコンパクトな球場です。

ひょっとしたらA-RODのホームラン量産に備えたのかな…ボンズの時のAT&Tパークのように。

それに対して日本で言うオーロラビジョンがとにかくデカイ!

そしてライトスタンドの熱烈な応援。

試合が始まると各ポジションの選手の名前を連呼して盛り上げます。

ん〜やはり聞いてると豪華なメンバーだ…A'sはとてもかないませんよ…。

2年前まで松井選手もそこに名前を連ねていたんですよね。

残念ながら彼の名前がコールされてるとき私はここにいませんでしたが何かその時の彼は幸せな環境にいたんだなとそしてこういうところで結果を残してきた凄い選手なんだなとしみじみ感じました。

特に今のA'sでのことを思うと、これだけのファンとメンバーに囲まれてプレーしてたなんて…。

試合に関しては正直興味がありません。

私の興味はヤンキースファンとレッドソックスファンの過激な応援。

ところが…

試合が始まっても空席が目立ちます。

どうやら入場してもしばらくは食べ物を買いに行ったりショップに行ったり博物館に行ったり…

それからこれはボストンもそうらしいのですがチケットホルダーがプレミアゲームを高値で売りさばこうとして個人でオークションにかけたりチケット仲介会社に依頼したりして売れ残るケースがあるそうです。

ヤンキースレッドソックスというチームを利用して自分達も金儲けをしようとしてる人間が増えたため本来の醍醐味である野球という勝負を楽しみ我がチームを応援しライバルを叩きのめせといった雰囲気がありませんでした。

その日の試合よりも常に自分達はNo1でどこよりも強いというプライドだけの態度で何かアメリカそのもの。

何だかなあ…

日本で一番興味のあったカードなのに、そしてこんなにきれいな球場で観れるのにファンの内容が伴っていなかった…

金を持ってるからしょうがないのか?
強いから何をやってもしょうがないのか?

何か日本の野球界に嫌気をさした私の気持ちがこのメジャーリーグでも起きてる気がしました。