シチズンズ・バンク・パーク
ヤンキース戦を観た翌日。
この日はニューヨークからフィラデルフィアにバスで移動し夜にフィラデルフィア・フィリーズとロサンゼルス・ドジャースの試合を観戦。
ドジャースは元広島の黒田投手が先発し私は広島時代のユニフォームを着て応援に駆けつけました。
さてフィリーズの本拠地、シチズンズ・バンク・パークは最寄の駅から徒歩10分かもう少しかかるとったところにあります。
だだっ広い空き地というか土地にドーンと現れました。
その道路を挟んだ反対側にはNFLのファルコンズ、NBAのシクサーズ、NHLのフライヤーズの競技場があります。
これだけの広い土地なのに何ともすっきりというかアメリカ4大スポーツの球場が1箇所にあるのは爽快!?な気分です。
なのでこの周辺にはこれまただだっ広いパーキング場が整っています。
しかし食事をしたり娯楽といった施設は一切なし。
スポーツを観て帰るだけのちょっとさみしい場所です。
この日試合開始は7:05.
4時頃球場に着きましたがまさか周りに何も無いとは思わなかったので何をしていいのかとまどいます。
通常ゲートオープンは試合開始の1時間半前か2時間前。
それまで何をしたらよいのか…
ところが係員に聞くとここは4時35分に開くとのこと。
「おっ、これはひょっとして両チームの選手からサインがもらえるかも…」
ところが入場してみると内野スタンドの開放は5:35。
それまでは外野席でフィリーズのバッティング練習の観戦。
オークランド同様ホームランボールを追いかける人間があちこちにいて争奪戦です。
自分も負けじと2個獲りました。
が…
大チョンボをしてしまいバッグのチャックをきちんと閉めておらず1個目のボールをいつのまにか落としていました。
なので結局1個のみ。
今回はグローブを持参していなかったので獲れそうなボールがあと2個ぐらいありました。
ん〜持ってくるべきだったか…失敗(−−;)
この球場は内野からライト外野席が3階、センター付近にフィリーズがホームランを打ったらフィラデルフィア名物の電飾された「リバティー・ベル」が光ながら横に揺れます。
そしてレフト外野席が2階でその上に電光掲示板という造り。
さてドジャーズの練習が始まりレフトの近くにベンチコーチのトレイ・ヒルマンを発見。
日本ハムで指揮を執り日本一に導いた監督です。
さっそく声を掛けますが反応なし。
彼の視線が入るところで何回も叫びますが全くの無視。
私も「まっ、いいか」
とあきらめ黙っていると彼がチラッとこちらを見ます。
私は胸にある「CARP」の文字を2回左から右になぞって後ろを振り向き「KURODA 15」と書いてある背番号を見せるとニコッと笑い2度ほどうなずき私を指さします。
うれしかったけど内心
(もっと早く気づけよ −−;)
と毒付きます。
さてこの日の席は奮発して1回バックネット裏の少し上あたり、$65。
最初チケットを買うときに窓口のおばちゃんに今日の試合のチケットは上のほうの安いチケットしか残っていないと言われました。
私は
「えっ!そうなの?ドジャース戦だから?何てこった!楽しみにして来たのに!」
と少々大げさに絶句したフリをするとおばちゃんがもう少し調べてみようかと言ってしばらく検索していい席があったということで購入した席です。
しかしアメリカはこういうところはホンと適当です。
こっちがくらいつかないとそのまま流されてしまう。
せっかく黒田投手が投げるのに上から眺めてらんねえつーの(−−;)
この日のフィリーズの先発投手は左腕コール・ハメルズ、なかなかの好投手です。
ドジャース打線はそんなに強力ではないので
(こりゃあ投手戦だな…)
と内心予想。
実際その通りとなり両者投げあい5回まで0−0。
6回のフィリーズ1アウト後4番のハワードにホームランを打たれます。
「あっちゃ〜 ><;」
けどまだ1点!踏ん張れ黒田!!
しかし次打者に初球をセンターオーバーのツーベース。
ここで交代。
「ちょっと早くねえか…」
けど完全に集中力が切れた様子、妥当か…
あー、4安打しか打たれていないのに…
カープ時代といいドジャースといいどうも黒田投手は打線にめぐまれません。
黒田投手降板で私もガックリ。
まだ試合途中ですが明日も来るのでこの日は席を発ちました。
あーショックだな、A'sも連敗から抜け出せないし私も遠征に出てきてちょうど1週間、いろんなことがあって少々疲れ気味といったところ。
フィラデルフィアはとにかく暑いです。
今日から3泊はユースホステルが取れずちょっといいホテルへ宿泊。
一人きりなのでゆっくり風呂にでも入った後ビールをくらって裸で大の字になりベッドに横になって疲れをとりました…