オリオールパーク・アット・カムデンヤード

今回の球場巡りは残り2つとなります。

次に訪れるのはボルチモアにあるオリオールズ

日本人選手は上原選手がいます。

順番的にはフィラデルフィアの次に訪れたかったのですがボルチモアで安いホテルが取れなかったのでワシントンDCまで一度移動しワシントンのユースホステルを4連泊予約。
そして電車で40分ぐらいで行けるボルチモアへ日帰りの遠征をします。

DCに着いた翌日早朝から動きます。

とにかくアメリカは予測できない事態が多すぎる。

この日試合時間は1時35分だったのでそれ以上早まることは無いと思いますがいかんせ初めて来た町から初めて行く町に移動するわけですから電車やバス一つをとっても勝手がわからない。

十分に余裕を持ちながら行きます。

朝5時過ぎに起床、準備と朝食を終え6時には最寄の地下鉄へ。

しかし運行は7時からだと…

すでにここで予定がずれますが想定内。

7時過ぎの始発を掴まえて今度はボルチモアまでの電車の切符を購入。
往復で$50 …高けえなあ(−−;)

しかしバスだと安いのですが乗り場が不便だったり交通渋滞に巻き込まれたりするので不測の事態に巻き込まれやすい。
電車の方が確実に行けるのでみんな急いでいるときは電車を使います。

ボルチモア着9時過ぎ。

そこからライトレールを使って球場まで行きます。

ところがライトレールのホームに行くと人気どころか運行してる様子も無く廃線のようなホーム。

インフォメーションセンターにいた黒人の若い兄ちゃんに聞くと次のライトレールが来るのは11時だという。

「ホンとかよ、こいつ…」

何で野球のある日に観客の足であるライトレールの運行が少ないんだよ!
日曜日だからか?
もっと働け!

待ってられないけど歩くには遠すぎるので街中を走っているサーキュレーターを使って球場に一番近いところろで降りようとします。

もうライトレールのチケットを買ってしまったがしょうがない。

サーキュレーター・バスをつかまえてお金を払おうとすると

「フリーだからお金はいらないよ」と言います。

わからん…一体なんつー国なんだ(−−;)

電車はお金をとって本数が少ないのにバスは頻繁に巡回しフリーだという。

さて球場に入る前に少し観光もと思ったのですがめぼしいところが球場近くの港とベーブ・ルースの生家ぐらいしか興味が持てませんでした。

まあそれでもいいです。

なぜならバスから外の景色を見たのですがビルが立ち並んでるにもかかわらずどこか治安の悪い雰囲気。
昼間なのにここは歩きたくないと直感で感じました。

なのですぐに球場にたどり着ける範囲でハーバーをちょっと見てベーブ・ルースの家を見学するだけで十分でした。

席は$65のいい席。

この球場は古き良き時代をモチーフに実際使われていた赤レンガ倉庫をライトスタンド後ろになるように造られており見事にその雰囲気を醸し出しなおかつ当時では最新の設備だったというのが売りで造られ後の新球場建設ラッシュのきっかけになったと言われています。

モノの本の紹介ではアメリカでも1,2を争う人気のある球場なのだとか。

なのでそれを真正面に見れる席をということで高いチケットを購入。

さていつも通り選手にサインを、特に上原選手から。

2週間前にももらったけどやはり気になるところで日本に帰ったときに友人へのおみやげにもなるのでもう少しもらっておきたい。

しかし残念ながらこの日は姿も見せずで待ちわびてたファンもがっかり。

私はちゃっかり相手チーム、レイズのヘリクソンとオールスター投手のデービット・プライスにサインを貰っちゃいましたが…。

さてそうこうしてるうちにまた雲行きが怪しくなりそのうち雨が降ります。

帰りの電車の時間をちょっと早めにしてあったので試合開始が遅れたり一時中断、延長戦なんかもってのほかです。

「頼むから最後まで見たいから止みやがれ!」

オークランドではめったにこういうことはないのですが東海岸は当たり前のようです。

祈りが通じ何とかゲームも始まります。

隣にいる私と同じくらいかそれ以上の年齢の方達はとても陽気。

酒が進み何の話をしても笑い転げています。

私は端の席だったので彼らがトイレや何かを買いに行くたびに立ち上がります。

そのうちみんな酔っ払い始め隣はカップルのようなのですがディープキスとか始めます。

お姉ちゃん(おばちゃんか?)は私の前を通る度に

「EXCUSE ME,BABY〜」

とか言いながら目で誘ってきて豊満なバスとをわざと私にこすり付けるように通っていきます。

横の彼氏の顔を見ると困ったやつだという顔をして首を振って私に苦笑いをします。

まあ悪い気はしないけどほどほどにしろよ…下にあった彼女のバッグを見るといつの間にかブラジャーまで外してあってそりゃ蒸し暑くて脱ぎたい気もわかるけど公衆の面前だからな。

ちなみにこの女の人ついにはエスカレートして立ちながら彼とキスを始めたりSEXアピールなのか卑猥な腰の振り方をし初めて周りから苦情が殺到。

「お前らが邪魔で試合が観れねえ!」
「子供も見てるんだぞ!」
「家でやれ!」

と文句が飛びセキュリティーがきてあえなく退場。

まあ当然だわな…

さてオリオールズのファンはのんびりしてる感じ。

野次とかも他の球場ほどでもないしボールを捕ったりサインを貰うときもみんなを気遣いながらといった感じでした。

ぎすぎすしてなくて気持ちいい光景です。

応援もそんな盛り上がるわけでもないですが要所要所での声援はよく出てました。

しかしアイスクリーム屋の黒人兄ちゃんの英語はわからなかったなあ…

私の英語もひどいですが今度の旅行で大抵は通じた。

なのにアイスクリームの注文が通じないとは…

兄ちゃんも苦笑いでどうやらどの味がいいのかを聞きたいらしいが味の事なんか表示に無い。

もう何でもいいからアイスを食わせろ!

兄ちゃん「バ・ニーラ、バ・ナーナ?」

私「バ・ニーラ」

兄ちゃん「???」

私(だからどっちでもいいからよこせっつーの −−;)

結局来たのはバニラアイス。

試合は相手レイズが優位に進めるもオリオールズも反撃。

いいところまで返しますが…

と試合終了直前、まさにクライマックスの時またもや雨が降り始めます。

しかも今度は本格的に。

早よー決着を着けろ!

しかしそれに間に合わず大雨になりますみんな結果を最後まで見ようといますがさすがに雨が強くなり帰宅の途へ。

といってもその後すぐに試合終了。

間一髪間に合わずびしょ濡れ。

何とかライトレールをつかまえてボルチモアの駅に戻れました。

しかし雨は常に付きまとうものだということが今回の旅でよくわかりました。

西ではそうでもないんですけど、でないとサインを貰うのも影響が出ますし試合も一時中断で遅くなってしまう。

あと1球場、果たしてそこでも雨に悩まされるのか…