ダレック・バートンについて (続編)

さあ今日からインターリーグ東海岸シリーズが始まります。

「何ーんだ、メッツにフィリーズ?俺が東に行ってるときにやっててくれても良かったじゃーん…」

まあそう言わず。
もしA'sだったら黒田、福留、井川選手見れなかったわけだし他の球場にも行けなかったんだから(^^;)

夜放送があるかな?
楽しみです。

さて時間的な余裕も出てきたので今回は右の欄にある「最近のコメント」でいらした方の質問に答えようと思います。

シーバー41さん の質問です。

<要所の守備についてですが、数値ではなく印象的にほかの球団と比べてそんなにひどいのですか?ほかの球団をあまり知らないので教えていただけますか?個人的には、バートンの大開脚は見ていて楽しいものですから、打てないながらつい応援してしまいます。

まず他球団のことは細かくは知りません。

しかしメジャー全体ではみな同じ傾向、つまりファーストベースマンは少し後ろに下がり1,2塁間を狭めてライトへ抜けるあたりを捕りに行ってます。

けど、そうですね…例えば去年デトロイト・タイガース(今年はダイアモンド・バックスでしたが確か先日40人枠から外されたような…)で9回2アウトまでパーフェクトをやってたアーマンド・ガララーガ投手が最後1塁審判のジム・ジョイスの誤審により完全試合をフイされたのを覚えてますか?(YOU TUBE で検索可)

あれだって私に言わせれば単なるセカンドゴロです。

あそこまでファーストのカブレラが出て行く必要などないと思うのです。

打球は遅いしセカンドベースマンがすでに回り込んできているしその後のプレー、つまりカブレラはファーストへ戻り送られてくる球を待つだけの方がわざわざカブレラがボールを捕って1塁ベースに走りこんでくるガララーガに投げるよりも簡単にアウトに取れる。
審判にもやさしいプレーですよ(クロスプレーより単なる送球で間に合ったかどうかという意味でジャッジしやすい)

結果論で言うのではなく本当にそう思うのです。

塁上で起こるプレーはシンプルにしないと走者・野手、両方が怪我をします。

先日は去年ワールドチャンピオンと新人王を獲得したバスター・ポージーが、昨日はカージナルスの主砲プーホールズがランナーとの衝突で大怪我をしました。
(まあこれはシンプルというより言いたいのはベースでは両者が激突する危険なプレーをはらんでる場所でもあるということ)

二人ともリーグのスター選手ですしチームにも大打撃でこの後順位にも影響してくるでしょう。

だからファーストの場合なるべく走者との接触を防ぐためにもファーストベースマンが飛び出すのはやめたほうがいいように思います。

走者と衝突しなくてもファーストベースは盛り上がってますからカバーに走りこんだ選手が踏み損ねて捻挫もしくは最悪靭帯まで痛める原因にもなります。
投げてこられたボールを捕るためベースから目が離れますからその後捕球を確認した後一瞬の判断でベースを踏まなくてはいけないのは難しいです。

アーマンドのように誤審を招くこともあります。

それから普段我々がオークランドのブリーチャーにいる位置からファーストのバートンの動きがよくわかるんですよね。

相手が左打者の時でも1塁線から離れてねえか?って思う時があるのに右打者の時なんかなおさら。

よく右打者が振り遅れた1塁線のあたりにファーストベースマンが飛び込まずタダ眺めてボールの行方を見てるだけのシーンって見ませんか?
あれなんか確率的には低いのでしょうがその分あのあたりが出て2ベース、3ベースになるとダメージ大きいんですよね。
そして結構大事な場面とかでそういうあたりが出る。

おそらくアメリカ人に言わせれば日本人みたいに1ヒットのあと送りバントで2塁なんて非効率なプレーだと。
長打を警戒するあまり1,2塁間を広げてヒットにさせるつまり確率の低い長打を警戒するのはナンセンスだと。
1塁線に飛ぶ打球の確率を考えれば飛んだら飛んだで2塁打でも3塁打でもくれてやればいい。
それより1,2塁間のヒットをアウトにした方が効率的だと言うでしょう。

まあ文化の違い、考え方の違いですかね。

さてバートンですが再三ここでも書きました。

細かいミスは本当に多いです。

最近ではオークランドでのミネソタ戦やボストンでのレッドソックス戦で終盤大事な場面で2塁へ送球ミスをしてます。

ミネソタ戦は試合を決められたエラーだしボストン戦はリリーフがしのいだもののそれまでの追撃をぶち壊しかねないエラーだったし投手陣にもサヨナラになるかもといった負担を与えてしまった。

それから彼の打撃と走塁(足が遅すぎる)。

打撃はひどいです。

今こちらではバートンがファーストベースマンとしてプレーしてるのにホームランが出てない連続試合がメジャーリーグ記録を更新したと話題になってます。

もしバートンがホームランが出ないならせめて打率280で盗塁20以上とか出塁率がダントツにいいとかその上で守備がいいでないとA'sどころかメジャーでもやっていけないと思います。

バートンの出塁率についてですが数字上は去年良かったのですがそれゆえ三振が多いのです。
しかも見逃しの三振が。
手を出しませんし自分が勝手にフォアボールだと見逃してバットをベンチ方向に投げた後ストライクアウトを宣告されたり。

さらにそういう時に限ってチャンスの時とか先頭打者の大事な場面などが多かった気がします。

見てる側の印象が悪いと言うのはそういうところです。

出塁率も数字では高いに越したことはありませんが打率と同じでそれがいかに得点に絡められたのか、さらにその試合の重要性を考慮した時チームの勝ちへの貢献、優勝への貢献で考えると本当に出塁した価値があったのか。

そう考えるとバートンのおかげで勝ったという印象がほとんどないのです。

もしA'sのサードベースマンに長距離打者がいるなら私はバートンがファーストベースマンでいい。

やはり両コーナーのどちらかにクリーンアップ、ホームランを30本ぐらい打てる打者がいないと攻撃力が落ちます。

全てはチーム事情によるものですから決してバートン一人のせいではありません。

けど私の言う「要所」でのミスをいかに無くせるかが大事だと思います。

見てるファンだってそんなに一度や二度のミスに怒りません。

だけどミスが何度も続いてチームも勝てなければ過去の悪いプレーを次々と探しだし(というかその地点でもう悪い印象としてファンの頭に残っているのだが)ブーイングの対象となります。

人にもよるのでしょうが私は良いプレーよりも悪いプレーのほうが頭にやきついてしまう、特にチームが勝てないと。

長嶋派と野村派で言えば野村派なのでしょう(苦笑)

さてファーストベースマンの守備について他のチームのことは細かくわからないと言いましたが敢えて一つ挙げるとしたら対岸にあるサンフランシスコ・ジャイアンツのオーブリー・ハフです。

ジャイアンツの試合もたまに見ますが彼のファーストベースマンは私の中では理想です。

オリオールズ、タイガース時代はそこそこ打てる1塁手(か外野手)程度でしたがジャイアンツに来てからは開花したかついにワールドチャンピオンの立役者にまでなりました。

ホームランも打てるしチャンスにも強いイメージがあります。

守備でも大きな体を生かして無難に打球を送球を処理します。

私の見ていないところでエラーもあるかもしれませんがハフの守備はひどいと思ったところは無いですしとにかく「要所」できっちり仕事をし印象が物凄くいいのです。

彼の守備は数字には表れないかもしれないけど結果ワールドチャンピオンまで上り詰めています。

バートンにハフと同じことをしろとは言いませんがやはりファーストベースマンは攻撃においても重要なバッターが揃ってるのがメジャーリーグです。

バートンにそれが足りないのならそれを補う能力を、チームの勝利に貢献できる何かを見せ付ける必要があります。

つまりは打撃なら打率280あたり(ホームランはなくていい)
出塁率の維持(四死球狙いならフルカウントで粘る技術、見逃し三振を減らす)
完璧な守備(要所でのエラーを無くす)

ではないでしょうか。

まあ私もメジャーの選手ではないので単なる素人の意見にすぎませんがとにかくA'sがバートンにこだわってファーストベースマンとして使い続けるならばバートンもそれに応えてもらいたい、そう思っています。

勢いそのままに

GO!A's! GO! MATSUI!!