ドジャースタジアム その1
前日夜11時20分にサンフランシスコを夜行バスで出発。
何とも乗り心地の悪い中(道路の状態がひどくて随分揺れた)翌朝6時半にLA着。
ダウンタウンに出てホテルに着くもまだ早すぎるとのことで11時半に来いと。
けど球場のゲートオープンが11時10分なのでそれは無理。
荷物はほとんど無いのでこの際球場で試合を観てからチェックインだな…。
ドジャースタジアムへは車で行くのが当然の交通手段なので車の無い人間はバスと徒歩になります。
しかしバスの路線がイマイチ把握できず。
「この際ホテルから歩いてみるか…」
地図に書いてある尺(距離)を自分の指であてはめて単純計算で約1時間。
「行けなくないな…」
途中人気の無さそうなポイントもあるが朝だし歩いていこう!
車中泊で疲れた体にムチ打っていざ出発。
しかしLAは空気も街も汚すぎ(−−;)
空気が淀んでいるし道路もガタガタ、ごみの臭いや何か必ず異臭がする。
私が歩いていった球場までの道にも浮浪者がいたし夜は絶対に歩けない道。
土曜日のせいかすれ違う人間もいなければ車もわずかに通り過ぎるだけ…
隣を走っているハイウェイの交通量は凄いが…。
出発から30分ほど、思ったより早く球場入り口に通じる通りがあるメインストリートに出ます。
後はひたすら球場前のバス停まで歩くだけ。
まあその距離が果たしてどれぐらいなのかがちょっと不安。
とりあえず前進あるのみ。
しばらく歩くとある看板が目に付きました。
「ドジャースタジアム付近で殺人未遂の男を指名手配」
何つー看板だ(−−;)
ドジャースタジアムの周辺は治安が悪いと聞いていたし確かにこの通りも大きいが両側は汚い家が多い。
この看板おそらく今年のドジャースタジアムのオープニングゲームでジャイアンツファンを襲ったヤツなんだろうけどこないだ捕まっていました。
(襲われた人はほぼ植物人間の状態らしい)
しかし自分で言うのも何だが…
「俺に似てる (−−;)」
さてメインストリートを歩き始めて10分もかからないうちに球場に通じる坂道の入り口に到着。
「この上にドジャースタジアムがあるのか…いよいよだな」
意気揚々と坂道を歩き始めます。
しかしなかなか球場らしい雰囲気が出てきません。
そして坂道を歩き始めて5分しないうちに車のゲート口が出てきます。
しかし球場がはっきり見えません。
「球場はどこだ???」
まあとりあえずゲートをくぐるかと思ったらセキュリティーに止められまだ中には入れられないと言われます。
(何も球場の中に入れろとは言わないから球場周辺の日陰で休ませてくれよ…)
ここのゲートオープンが11時05分だからそれまではここを通せないとのこと。
何だか面倒くさそうな球場です。
私がホテルにはまだチェックインできないし休む場所がほしいだけだと言うとすぐ目の前にある十字路を右に曲がっていくと公園があるからそこで休めという。
(バカヤロー −−; あんな看板見てしかもジャイアンツファンが襲われたこの周辺で休めだと?)
私に生肉抱えて裸でアマゾン川を泳げと言ってるようなものです。
私が「その公園は安全かい?ノー・デインジャーだね?」と聞くとそのセキュリティーは
「Yes! You can relax in there!」
と言います。
(何がリラックスできるだよ…11時まであと3時間もあるんだぞ。
裸で生肉抱えてアマゾン川で3時間リラックスできんのか?
アンタは −−;)
まあそんなことを言ってもしょうがありません。
とりあえず行ってみることに。
坂を下って5,6分ぐらいのところにバーベキューもできる公園が現れました。
道の両サイドにはいかにもロサンゼルスのビーチを連想させるようなヤシの木が並んでいます。
今日は土曜日なので朝からいろんな人がジョギングをしています。
とりあえず襲われることは無さそうだ…。
バーベキュー用のテーブルとイスを独占し横になります。
ところがしばらくして小ハエの大群に襲われます。
(え〜い!やっぱりリラックスできねえじゃねえか…)
5匹ほど殺しましたがキリが無く疲れます。
まあここはタオルを顔にかぶせしのぎましたが。
深夜の移動と1時間ほど歩いたせいか体がぐったりしており深い眠りではないけれど寝ていたらあっという間に2時間が経ちました。
仕切り直しでまた球場ゲートに向かいます。
車の数が大分増えましたがゲートがオープンしてないのでセキュリティーに引き返せと言われみんながU-ターンしてます。
「何か非効率なことをやってるな、ドジャースタジアムは。車で客を呼んでるんだからもっとドライバーに配慮した仕組みにしてやらなきゃいけないんじゃないの?」
ゲートが開かず行き場を失った車でゲート周辺は大渋滞です。
11時05分ゲートがオープン。
みんな一斉にドジャースタジアムに向かいます。
しかし球場が見えない…。
しばらく歩くと照明やらスタンドの一部は見えますがとにかく遠い。
「何なんだ、この距離は?」
と、思いながら坂を登りつめた瞬間です。
目の前にその詳細がわかる光景が
「何じゃ!こりゃあ!!!」
開いた口が塞がりません。
「何つーデカイ駐車場だ…」
これからもう一つディズニーランドを造るかのような敷地。
ドジャースタジアムもありますがその周りは駐車場だらけ、歩けば歩くほどあっちにもこっちにも駐車場が出てきます。
とにかく広すぎて球場にたどり着くまでに時間がかかる。
車社会のアメリカで家族みんなでボールパークに行く、これがメジャーリーグ観戦のオールドスタイルなのだろうか?
サードベース側の入り口に着くとセキュリティーチェックを受けていよいよ中へ。
ところが今日の私の席はバックネット裏3階席あたり。
上から入れと1階の係員に1階からの入場を拒否されます。
「ホンと面倒な球場だな…」
すぐに上にあがるエスカレーターにのって3階入り口付近にたどり着きます。
ところがみんな待たされてます。
「どうして入らないの?」
待ってるファンに聞くとわからないと言う。
係員に聞くとここは11時45分に開くからそれまで待てとのこと。
「もう!!!
何でそんなに面倒なことをするんだよ!!!
一斉にどこも開門すりゃあいいじゃん!!!」
何かこのスタジアムは他と比べて勝手が違うようです。
上がって来たエスカレーターの横の階段を使って再度下へ降ります。
さらに先ほど拒否されたゲートのさらに先の入り口に回りこんでようやく入場…
「ふう〜 −−;)」
続く…