ドジャースタジアム その2

入場して目の前に出てきたのは「あのドジャースタジアム

「あの」と言うのはやはり我々日本人がメジャーリーグ中継を通じて一番なじみのある球場かもしれないということです。

95年、野茂投手が入団して以来多くの試合をここから中継してくれました。

野茂投手からメジャーリグを見始めた日本人は多いと思います。

私自身もそれ以前のメジャーリーグの情報源が主に雑誌や東京にあったメジャーリーグ専門のショップに行くことだったので野茂投手の影響によるメジャーリーグの放送が増えたのはありがたかった。

この球場は内野スタンドの席が非常に多いのが特徴。

すりばち状になっており上部の傾斜はきついです。

しかし最高部からの眺めは見事、非常に爽快です。

外野スタンドは席の数はそんなにありませんがスタンド上部を多いかぶせてる白い屋根とその後ろから見えるヤシの木は先ほどの公園同様にロサンゼルスのビーチを連想させます。

新しい球場を見てきたのでこのドジャースタジアムはどこか飾り気も少なく殺風景ですがかつては全米一のきれいな球場と言われていたそうです。

今でもいい球場だと思いますけどね…他が新しくして何か似たような形状ですから。

ただここに来るのが不便。

それから勝手が悪いのもマイナス要因。

さてこの日はフィールドで選手と写真が撮れる日だったのらしいのですが私はそんなイベントを知るよしもなくスタンドへ入ってしまいました。

黒田投手の投げる姿を見たかったのでそれだけで十分。

その日の先発投手は試合前のイベントには参加しませんから黒田投手の姿もなし。

まあいいでしょう、地元のファンの方は楽しんでください。

その間に私は球場の中を歩いて周ります。

いろんな食べ物が売られておりチームショップもでかい。

やはりどの球場もオークランドとは違うなあ…

ロサンゼルスは大きいですね、ファンの数も相当数です、アナハイムにも球団がありますし。

トップ・デッキに行くとこれまたすばらしい眺め。

改めてこの球場の良さと駐車場のデカサを感じます。

そしてその先にはロサンゼルスの高層ビルが手前にあるヤシの木と見事にマッチしています。

さてこの日の席はマウンドからホームプレートに向かってほぼ延長上にある3階席。

眺めもよくちょうど屋根がこの列を日陰として日差しを遮ってくれるため快適に試合を観れました。

今日のドジャースの相手は隣のアナハイム・エンジェルス。

交流戦と呼ばれているものでジャイアンツ対A'sのようなものです。

A'sとエンジェルスは同地区ライバルだし黒田投手にも勝ってもらいたいのでドジャースを応援します。

しかしなかなか打線が爆発しないドジャース打線。

この日も5回2失点の黒田投手を見殺します。

今年の私のナ・リーグ西地区の本命はドジャースだったのですが…

オーナーの離婚問題でドジャースの組織も揺れています。

もしこのままゴタゴタが続きチームが低迷となると高年俸で1年契約の黒田投手がトレードに出される可能性があります。

もし仮に、仮にそうなった場合ですよ…

頼むからヤンキースだけは勘弁してね。

強い中で輝いてきた松井選手と弱くてもその中で輝いてきたあなたとは私の中で価値観が違う。

星陵高校で1年から4番でスーパースター、巨人のドラフト1位、巨人で4番、日本一、ヤンキースでワールドチャンピオンの松井選手。

片や上宮高校で3番手投手、専修大学進学後広島のドラフト2位(しかもこの時上位2つまで逆指名の時代で人気の無いカープのドラフト2位は実質24番目指名に近い低評価)、万年Bクラスのカープ、そして勝てないドジャースにいる黒田投手。

いつも弱きを助け強気にむかっていったあなたに多くのカープファンが心をうたれたはず。

平成の名勝負だか何かで野茂vs清原、イチローvs松坂なんてあったけどビッグネームしか捉えられない日本人野球ファンの幼稚さを露呈してるだけ。

黒田vs松井

同い齢の両者、ストレートの真っ向対決は見ていて手に汗握るものでした。

紛れも無く日本のプロ野球に記憶されなければいけない名勝負ですよ。

チャンピオンリングをとってほしいけどあなたにヤンキースは似合わない。

だから…

何とかしろ!
ドジャース!!!