オークランドコロシアムの奇跡 〜帰ってきたフランコーアとBacon Tuesday〜
この日は「ベーコン・チューズデイー」と名打たれたイベントがありました。
去年ライトブリーチャーで応援してる時誰と無くベーコンネタの応援!?が始まりました。
それをカンザスシティー・ロイヤルズのジェフ・フランコーアに使ったところウケテしまい試合後に本人に本物のベーコンを届けると翌日そのお返しにとボールにメッセージと$100札が巻かれた状態でスタンドの応援団に投げ返すという出来事がありました(2011年10月2日の記事)
これがその時のボール
この粋な計らいにライトBleachersの応援団もすっかりフランコーアの虜になってしまい今年もまたやろうということになりました。
そしてさらに大掛かりとなりT-シャツを作りそれを着てフランコーアを応援、敵なのに考えられないイベントです。
試合前にベーコンを巻いたソーセージやベーコンを料理したものを用意してお祭り騒ぎが始まります。
しかしこの日はあいにくの雨。
(せっかくのイベントの日なのに…)
ただでさえ客の入りが悪いロイヤルズ戦。
そこに追い討ちをかけるかのような悪天候。
試合開始まで1時間をきっているのにライトスタンドはこんな状態
内野もこんなんです
さて試合が始まり1回裏A'sの攻撃でフランコーアがライトの守備につきます。
するとライトBleacherからは大歓声が上がりどこもかしこも「ベーコンコール」
フランコーアも気を良くして何度も拳をあげたり歓声に応えます。
試合そっちのけとは言いませんが今日は終始こんな感じ。
さてこの試合は雨で40分試合開始が遅れます。
そして雨は降ったり止んだりを繰り返しながら途中から少し強くなってきました。
雨が降るとスタンドから人が屋根のある席へ移動して少なくなりますがライトBleachersはそうなりません。
ますますテンションが高くなります。
そしてついには球団をも動かし大型ビジョンにはこのような表示も出ました
こんなことになるとは思いもよりませんでした。
オークランドは人気が無いだの治安が悪いだの評判は確かに良くないです。
けどこの球場には昔ながらの自由な雰囲気があります。
そして応援団もおもしろい人間がたくさんいます。
みんなハタから見れば馬鹿に見えるかもしれませんがとにかく楽しく応援し何かをしないと気が済まない連中ばかりです。
けどこうやって寂しい雰囲気も一変させてしまう「文化」が、オークランド独特の文化がここにはあります。
こんな場所私は全ての球場を回りましたがありませんでした。
恐らくこの「文化」もオークランドから移転してしまえば無くなってしまうでしょう。
本当にもったいない…ここはメジャーファンが忘れてしまった、あるいは様々な規制により失ってしまった文化が残る「最後の遺跡=コロシアム」なのです。
さて試合はロイヤルズが3点をリードし迎えた8回表で雨が強くなり中断となります。
するとライトBleachersの応援団が1塁側のロイヤルズベンチ近くに移動し始めます。
そこでフランコーアとじかにコミュニケーションを図るためにです。
するとフランコーアも出てきて談笑が始まります。
時には気軽にサインをしながら我々A's応援団と話しています。
私もうるさくてよく聞こえなかったのですがフランコーアがうれしそうに
「こんな出来事は俺の選手生活でもなかったことだよ」
と言うような言葉を発していたと思います。
そりゃそうですよね、敵地でこんなに歓迎されるとは。
過去に在籍したチームでもなく出身地でもないのにビジターの身ながらこんなに愛されるなんてそうないことです。
これもすべてはフランコーアの人柄とオークランドライトBleachersの応援団が起こした「奇跡」です。
ほんとうにフランコーアはうれしそうでした
この後結局試合はコールドゲームで終了し3−0でロイヤルズの勝ちで終わりました。
時間はもう
でした。
ハハハ…お疲れさま〜
そして最後にこんなメッセージが
来年も開催が決定です(^^;)