ソバージュ男は復活ならず

今朝目が覚めて「さあ今日からレンジャーズ戦だ!」と意気込んで開いたインターネットの記事にあるメジャーリーガーの引退の記事が。

マグリオ・オルドネス。

ベネズエラ出身の38歳。

15年の現役生活で通算2156安打、294本塁打、1236打点

オールスターには6回出場で2007年には打率363でイチロー選手をわずか1厘差で振り切り首位打者にも輝きました。

右の中距離好打者。

イチロー選手とは同じ学年でメジャーデビューはマグリオの方が早かったのですが間違いなく首位打者争いではイチロー選手のライバルの一人でした。

怪我が多くシーズンを通してフル出場もしくは規定打席到達というシーズンがないことも度々ありましたがもし怪我無くシーズンを過ごせるなら最低限3割、20本、100打点はクリアできる選手でした。

ここ2年ぐらいは怪我の影響か出場試合数も少なく去年はほぼプレーせず。

そして先日引退を表明し昨日は最後の所属チームだったタイガースで引退セレモニーがありました。

正直この記事が目に飛び込んできた時はショックでした。

マグリオがどんな状況なのか知らなかったのですが松井、ゲレーロ、デーモン同様シーズンのどこかで復活するのではと期待してたからです。

そして実はその復帰先がA'sであってほしいと思っていた選手でした。

(まだまだやれなかったのだろか…)

とにかく長打の打てるハイアベレージ・ヒッターで嫌な選手でしたし味方ならこの上なく頼りになる選手でした。

(格安でA'sに来てくれないかなあ…^^;)

と常々妄想しておりました。

そしてオークランドではこんな姿が印象的でした。

ライトがポジションだったマグリオ。

当然オークランド・ライトBleachersの洗礼を受けていました。

ある試合の最初の守りで球場のBGMと共に大きな声で野次られたマグリオ。

オークランドのライトBleachersではそういう野次の仕方がある)

守備で構えてるにも関わらず急にガバッ!と後ろを振り向き我々を睨みます。

そして次にまた野次られた時今度は体ごと我々に振り向いて人差し指を立て振りながら

「この野郎…お前ら俺様に野次を飛ばすんだな?」

と反応。

その仕草がまた何とも憎らしくユーモアな感じ。

まともに野次を捉えて我々に言い返したり逆に挑発し返す態度ではなくどこかおもしろい。

右に少し歩けばすぐにターンして左に歩き指で我々を諭すような仕草。

それはお互い「教壇に立つ先生と悪ガキ生徒のコント」でもやってるような雰囲気でした。

試合中は余裕があれば常にそんな感じ。

ドラムが鳴れば右手の人差し指でタクトを振る仕草を見せ逆に我々がのせられてることもありました。

そしてもう一つ彼の特徴だったのはロングヘア。

髪の毛を肩ぐらいまで伸ばしてしかも女性のソバージュのような髪型をしてました。

単なるファッションなのか何か意味合いがあるのかわかりませんがおばちゃんチックな風貌でした。

しかし去年だかおととしかな?

いきなりばっさりと切ってしまいオークランドに来た時ダグアウトの上から見ていたにもかかわらず最初彼を発見することができませんでした。

初めて気づいた時

(あれ?本当にマグリオか??)

と目を疑いました。

確かに怪我が多いなという印象がありましたがまさかこんな早くの引退とは夢にも思いませんでした。

引退式をやったぐらいですから本当にもう引退で返っては来ないのでしょう。

最近いろんな選手が復活しましたがどうやらマグリオはしないようです。

何だか朝から寂しい気分となりました…

けど本人もコメントで「よく頑張ったと思う」と言ってました。

私もそう思います。

あなたが最初に我々に振り向いた時の姿はなぜだか強烈に私の脳裏に焼きついています。

それだけインパクトがあったシーンでした。

また何かしらの形でメジャーに復帰してほしいと願っております。

ご苦労様でした(^^)