2012ベイブリッジシリーズ劇場 その2 〜待望の男デレック・ノリスの一撃!〜
そして始まった9回裏。
まずは先頭打者のセスペデスがレフト前ヒット。
(よしっ!)
これでホームランならサヨナラだ(^^)
頼むからダブルプレーだけは勘弁してくれ…
続く5番セス・スミス。
三振…
くっソー…ーー;)
仕方ない…
いやインジの方が一発が期待できるかも!
ダブルプレーだけは勘弁!
神様お願い!
6番インジ。
レフトへヒット!
(よっしゃあー!!)
これで1ヒットで同点!
長打ならサヨナラだ!!
7番モス。
(頼むモス!)
しかし3球三振…
この時3球目の空振りを見てダメかと思いました。
ダメというのはこのモスが空振りするということは相手のクローザー・カシーヤの球が予想以上に速いということです。
それが続く3Aから上がってきたばかりのノリスに果たして打てるのか…
ツーアウト1,2塁で8番デレック・ノリス。
彼は今日カートに代わりスタメン出場をしていました。
昨日はメジャー初ヒット、初打点を記録しています。
もう少し説明するとノリスは去年のオフにジオとのトレードでナショナルズからやってきた選手の一人でした。
2009年にはナショナルズのマイナーで最優秀選手賞を獲得した若きキャッチャーのプロスペクトです。
図体がでかく体だけを見ると長距離ヒッターですが果たしてどうか…
(ノリス頼む!!)
A'sファンの誰もが祈る中カシーヤが第1球目を投じます。
初球はボール。
この時何となく期待がもてました。
ここからは私がキャッチャーである(実際キャッチャーで現役の時はプレーしてたので)視点と打者心理の両方で配球を読みます。
というのもこういう場面ではピッチャーはいかに早く相手を追い込めるか、要するに1球目にストライクが取れるかどうかなのです。
2球目ストライク。
これで投手、打者両方とも気持ちは同じ。
3球目ボール。
これで2ボール1ストライクで打者がやや有利か。
4球目ボールで3ボール1ストライク。
これで打者がかなり有利。
私が打者ならストレートを狙い撃ちで際どければ手を出さないといったところか。
5球目ストライク。
(くう〜見逃しか!際どかったのかな…><)
これで3ボール2ストライクのフルカウント。
それでも打者有利です。
とにかく次は必ずストライクがきますからそれを打ちに行けばいい。
ボールなら手を出さなければフォアボールですから。
(ノリス!ストレート狙い撃ちだ!)
そして6球目…
空振り…三振…
ジャイアンツファンが歓喜の雄たけびを挙げA'sファンが静まり返った瞬間でした。
ところがボールがキャッチャーミットからこぼれていました。
ファールチップの判定。
私は安堵したのと同時にもう一度チャンスが生まれたと内心期待してました。
とにかく一度死んだ、空振り三振で終わったと思っていたので。
(ノリス、もう一度ストレートをいったれ!)
そして満員のオークランドコロシアムが固唾を見守る中の7球目でした。
フルスイングしたノリスの当りはレフトへ!
そしてその当りはフェンス直撃は間違いないと打った瞬間にわかりました!
あとは1塁ランナーまで一気に還ってこれるかと1塁走者の動きを見ていたのですがこの時予想以上に打球が伸びているのに気が付きます!
(ひょっとしてえ!!)
そう!
ホームラン!!
サヨナラホームランです!!!!!!
もう大興奮!!
どうしていいかわからないぐらいにみんな発狂しました(^0^)
伝わりづらいでしょうがホームインの後のグランドの光景
そしてライトBleacher席の様子
こんな興奮はアメリカに来て初めてかもしれません(^^)
とにかくこの3連戦の流れで最後にこんな劇的な場面が来るとは。
デレック・ノリス!
よくぞ打ってくれた!!!
もうカートは要りません(^^;)
実はノリスはメジャーデビュー戦で盗塁も刺しています。
もし打率260ぐらいホームラン20本、盗塁もそこそこ刺してくれればカートより全然いいです。
とにかくしばらくはノリスを使ってほしい。
若いのは勢いがあるし同じ負けるにしても全然感じが違います。
しっかし凄いシリーズだったな…^^)
こんな試合を観れて幸せです。
ある意味ノーヒットノーランとかを観たのに近い興奮です。
帰りのBARTステーションも大変でした
これがどんな状態か想像できますでしょうか?(苦笑)
とにかくしばらくはこの興奮が冷めない気がします。
なので一度締めます(^^;)
明日からA'sはロードに出るのでまたぼちぼち振り返りながらブログを更新したいと思います。
最後に…
Good Job!
ノリス!!!^0^)