マリナーズ3戦目 その1〜イチローが笑った〜
マリナーズとの3戦目、これが前半戦最後の試合となります。
今日は1950年代のユニフォームスタイルでのプレーとなりました。
マリナーズは赤
でA'sは黒が基調です。
(マリナーズの方はエンジェルスみたいだな^^;)
イチロー選手も結構似合ってました
さて試合ですがA'sが1回の裏に先制しその後の回でも追加点が取れそうな回があったものの点が取れず逆にマリナーズは6回に同点に追いつきます。
攻撃陣に問題がありましたが前半最終戦をA'sコローンとマリナーズ・ヘルナンデスという両サイヤング賞獲得経験者が投げあいましたからなかなか点が入りません。
そして6回裏の出来事でした。
A'sの打者で誰の時か覚えてないのですがファールチップがマリナーズのキャッチャー、オリーボの股間か何かを直撃してうずくまってしまい試合が一時中断します。
(うわ〜痛そうだな…)
トレーナーや審判が立ち上がらないオリーボの周りに集まっていました。
と、その時です。
我々の目の前にいたイチロー選手が振り向いて我々の方に歩いてきます。
(えっ???)
すると我々が掲げているサインを順々に興味深く見ているのです。
我々のセクションの1列目にはいろんな手作りのボード(サイン)があります。
それを見ていたのです。
それに気づいた我が応援団は野次にも近いのですが
イチローが見てるぞ!
とテンションがあがりいろんな声を掛けます。
私もオークランド・コロシアムのライト・Bleachersに通い始めて5年目ですがイチロー選手のこんな行動を見たことがありません。
我々の応援団が何を言ってるのか正直私はわかりませんでしたが最後の方でかすかに聞こえたのは
「イチロー!俺たちとお前はもう長い付き合いだよなあ!だから…」
と言ってました。
その時イチロー選手は「ウン、ウン」と頷いて笑っていました。
(凄え!あのイチローが笑ってる!!)
私はその時信じられない気持ちでした。
(あの試合中にまじめでCoolなイチローが俺たちのサインに笑っているのか??)
一体どうしたのか?
何か彼の心境に変化があったのか??
今まで見た事の無いイチロー選手の行動に私もびっくりしました。
(もしいつの日か聞けたならこの時の笑顔の理由を知りたいな^^;)
しかし絵になる人ですね。
個人的にはどこか好きになれない部分もあるのですがやはりこの選手だけは別格なような気がします。
きちんと味方だろうが敵だろうがファンの心を捉えています。
何もサインやボールをあげることがファンサービスではありません。
いかにファンを虜にするかそれをこの人(イチロー選手)は知っている気がするのです。
そう言えば先日岩隈選手の行動に対して私が苦言を呈し2度と応援しないという書き込みに反論してきた人がいました。
どうもその人の内容を読んでいると私が選手からサインやボールをもらうことに当たり前だと思っている、傲慢で非常識、しかも日本人選手が日本人にサインをする時に嫌な顔や態度を取るのはあなたみたいな人間がいるからだと読んでいてこちらが噴出してしまいそうなぐらいの意見を頂きました。
(アホか…ーー;)
言いがかりもはなはなだしい(苦笑)))
全くもって一方通行でこちらの考えを聞かずに一方的に非難してるに過ぎません。
なぜ私が怒ったのか?二度と応援しないとほざいたのか?全くわかっていない。
それを考えずただ「サインをくれなかった」とか「ボールをくれなかった」とかそこしか読まないで書きこんできたのです。
まあ自分の正体も明かせないチキン野郎でいわゆる「荒らし」の方のようですから適当にあしらいたいと思いますが、はい 笑))
イチロー選手の話に戻すと今日の出来事でちょっと我々のイチロー選手の見る目が変わりました。
私もこんな単純な事実に疎かったのもあるのですがオークランドに登場するライトフィールダーで10年以上変わらずプレーをしているのはイチロー選手だけなのです。
今までは単なる敵だったのですが年月と共にイチロー選手と我々にしか共有できない何かが生まれた瞬間だと思っています。
まあそれが私の勝手な推測に過ぎないにしろ少なくともA'sの応援団には好意的に受け止られた雰囲気もありました。
ハンターやフランコーアのように毎回笑顔を振りまいたり何か反応したりすることはしなくてもいい(というかしないでしょう^^;)
けど今日のイチロー選手の行動は今までの「憎き声援だけ」からそこにユーモア+フレンドリーな応援?が生まれてくるかもしれません。
まあ間違ってもC.J.ウィルソンのような発言をしなければイチロー選手の「オークランドライトBleachers殿堂入り」を果たせるかもしれませんね。
(これは何か大きく特別な事ができるわけでもないが何か今日のイチロー選手の反応を見てもう少し我々日本人が出来ないものだろうか???)
ちょっとそんな気が沸いてきました(^^)