A'sの移転について その3 サンノゼはジャイアンツの聖地

さて、私の想像話の続きです。

わずかこの3〜5年ぐらいの間にサンノゼやフレスノで活躍しファンに愛され続けてきた生え抜きの選手達が最高の舞台であるサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーししかも2度もワールドチャンピオンに輝く…こんな「マネーボール」よりはるかに売れる映画ができそうな快挙を達成したジャイアンツ。

A'sがサンノゼに来たいだと?
ふざけんじゃあねえぞ!!

まっ、当然でしょうな。

今シーズン奇跡の快進撃を見せつけたA'sですが正直まだ魅力のあるチームとは言えずチームの資産的価値も低いでしょう。

いやそんなことよりもやはりここまで再三述べてきた通りジャイアンツが「本来あるべき理想的メジャー球団の形」を作り上げてしまったことがジャイアンツのA'sサンノゼ移転を拒否してる理由ではないでしょうか。

そして実は「本来あるべき理想的メジャー球団」になったその前にジャイアンツはある大きな問題を抱えていました。

それはあの

バリー・ボンズの「汚れたホームラン記録」、薬物使用問題
です。
薬物使用の疑惑も晴れず当の本人も2007年を最後にプレーをしていません。
本人は引退していないと言ってますが昔のA'sにいたカンセコ同様メジャーリーグから追放されたのと同じような状態です。

ジャイアンツはメジャーの通算ホームラン王を達成したボンズを半ば引退勧告をしたような形で契約更新を見送りました。

薬で作られた記録は全米で非難されましたし所属チームのジャイアンツとしてもある程度ボンズで興行的に成功したがもうこれ以上ジャイアンツでプレーをさせるのはチームのイメージとして悪くなりすぎると判断したのではないでしょうか。

私が本格渡米したのは2008年、なのでボンズの現役のプレーをなまで球場では観てません。
ベイエリアに住めばA'sの試合も「伝説のホームラン王」も両方観れる…そんなわくわくした気持ちもあったが…。

しかし…

そんな大問題を抱えたジャイアンツがボンズと言う「悪」を追放し3年後にはその下部組織のマイナーの新人たちを育て1度目のワールドシリーズ制覇、そして2年後に再びワールドシリーズを制したのです。

凄いストーリーだと思いませんか???

わずかこれだけの期間でボンズの事件を葬り去り理想のチームを作り上げたのです!

ファンもボンズ問題でジャイアンツを見放すかと思われましたがそれを払拭しジャイアンツの未来への希望を作り上げた、その地が

サンノゼなのです!

サンノゼは言わば「ジャイアンツ黄金時代の聖地」と化したのです。

私はメジャーリーグコミッショナーバド・セリグジャイアンツの球団関係者、そしてA'sオーナーのウォルフやGMのビリー・ビーンと直接話したわけではありません。
裏では私の稚拙な想像を遥かに超えた金の猛者達がドロドロとして陰謀渦巻く話をしているでしょう。

しかし私の想像話だけでも十分A'sがサンノゼに来れない理由にならないでしょうか?

ジャイアンツは聖地サンノゼにはどのメジャーリーグ球団に来てほしくないだろうしそれを阻止する権利が当然あるのです!

風の谷のナウシカ』という映画をご存じでしょうか?

「胞子」と呼ばれる菌が植物に取りつき一つでも生きているとやがて繁殖し「腐海」となり人々や村を飲み込みやがて蟲の住処と化していく。それゆえ人々は「胞子」を発見すると慌てて一つ残らず火で焼いて行く…自分達の村を「腐海」にさせないために。

いらない例えだったか^^;)

まあ私が言わんことは察して頂けたと思います。

もしサンノゼにA'sが移転したとしてそこで何が起こるのかは想像できません。

しかしA'sが「胞子」になる可能性はあります(ちょっと言い過ぎか?)

ジャイアンツが大成功しているこの進行形の中でわざわざ他球団の「聖地サンノゼ」への移転を許可するなんてことがあるのでしょうか?

それに果たしてA'sが移転してきたところで今までのA'sファンが付いてきてくれるでしょうか?
また近隣の住民がA'sファンになってくれるでしょうか?

大いに疑問です!