思い出の日本人メジャーリーガー 城島健司 その2

子供にボールをあげてしまったわたくし。

「城島さーん、すいませんがもう一つ頂けませんか?」

すると城島選手

「さっき1個やったろう!」

まっ、そう言うだろうな…ーー;)

しかしどこか釈然としない私の心にプラス城島選手は私が2個ボールを貰おうとしていると疑ってることに納得がいかず彼にもう一度訴えます。

「(横に居るさっきの子供を指さして)この子にあげちゃったんです!僕に2個くれってことじゃないんです!」

すると城島選手

「1個は1個だ!お前がどうしようと知らん!」

んだよっ!!そうじゃねえんだよ!!!−〆−’)

そんなウソは通用しねえぞって感じです。

あ〜あっ、もう…ボールあげなきゃよかったなあ><)

思い出の品を失い子供にはうれしい顔もお礼も無く挙句の果てにはボールをくれた本人にどなられ虚しくなりました。

と気分が落ち込んでる時でした。

打撃練習を終えたイチロー選手がライトの守備に走って着きます。

おっ!ひょっとしてイチローならくれるかも!?)

私はイチロー選手がボールを捕るのを待ってました。

するとイチロー選手のやや左後方に大きな打球が飛んできて私の方へ走ってきました。
そしてランニングキャッチ。

ここだ!)

私は大きな声で

イチローさーんボール下さーい!」

すると何とイチロー選手が私の方向を見てボールを投げる動作をします。

おーっ!イチローが俺にボールを投げるのかあ!)

するとイチロー選手はさっきの城島選手とは対照的に山なりのふわ〜っとしたボールを私に投げます。

なあっ!お、落とすなよ!!)

こういう時のボールってのは選手はファンに捕りやすいボールを投げてくれますが山なりってのは結構捕りづらいものです。

私はやや前のめりになってフェンスを越えた姿勢でボールを無事キャッチします。

やったあ!ボールが返ってきた!しかもイチローからもらえたぞ!)

私は大きな声でイチロー選手にお礼を言うとイチロー選手も手を挙げて応えてくれました。

いや〜良かった良かった♪^0^)

もう心はウキウキです。

まさかイチローがくれるとは…わかんねえもんだな^−^)

あのイチローがボールをくれたのです。

こんな幸せなことはそうありません。

うんうん♪いい日になりそうだ^ー^)

ところがです、

この光景を見ていた城島選手がイチロー選手に叫びます。

あれ2個お!2個目だよ!)

私はその声に唖然としながら

おいっ!何てことを!さっきのは子供にあげたと言ってるだろうが!)

すると何とイチロー選手が私の方を向き人差し指を私に向けながら横の方に山なりに動かします。

何だ?)

私が横を見ると何とさっきの子供たちがまたそこに立って私を見ているのです!

のわっ!ダメダメダメ!!!冗談じゃねえぞ!!!−〆ー;)

イチロー選手は城島選手の一言を聞いて私に

「今俺が投げたボールを横に居る子供にあげろ」

と言っているのです。

さすがに私も必死になり大きな声で

「この子たちにさっきあげた!だからこのボールはあげられない!!!」

と抵抗します。

しかしイチロー選手は私を指さして次に子供達を差してボールをあげろと3,4回その仕草をしました。

冗談じゃねえぞ!何でイチローからもらったボールまでコイツらにやらにゃあいかんのだ!!−−;)

私もこれには納得いかないのでイチロー選手の「指示」を無視します。

城島、イチローそれぞれからじかにもらったボールをなぜゆえに、しかもお礼を言わないガキにくれてやらにゃあいかんのじゃ…ーー;)

こんな馬鹿げた話はありません。

結局私はイチロー選手のボールはキープして大事に保管してあります。

それにしても胸くそ悪い出来事だったな…)

素直に選手からボールを貰えたといういい思い出話がどうしてこうなるんだか…

ところが、

この胸くそ悪さにさらに輪を掛けて「くそさ」が増す場面を見ます。

何とこのガキども(呼び名変更)ライトから一塁方向にかけて移動しながら違う選手に声を掛けボールを次々とゲットしていたのです!

あああっ!ヤローっ!!!−〆ー;)

私が確認できただけで4個。

大人達に交ってるから選手もよく確認せず隙間から顔を出してはもらっていたのです。

こんの野郎…ーー;)

始めに1個、次に私から1個、それから私が見ただけで4個。
ってことは私が見ていない間に1,2個捕ったとして合計すると最低でも6,7個はもらってるのです。

くそガキめ…ー〆ー;)

人の好意を何だと思ってやがる…ロクな大人にならねえな。

俺の「釈然としない」気持ちとは実はこういう予感だったのかもしれないーー;)

この子達が何個もボールをねだるのをこの日で味をしめたのかはたまた「常習犯」なのかはわかりませんがとんでもない出来事でした…

と、一連のこの場面。

何とさらにトンデモないことへ発展したのです!