ラリーフィールド3大事件簿 その3〜殺す気か!〜

※構成上前回の記事にかなり修正を加えました、改めて読んでいただけると幸いです。

さて試合は激しい乱打戦になっていたのですがそれは7回表に起きました。

今日の我々の席はリバーキャッツのダグアウト後方の3列目の通路から2席、約$35。

あいや〜ロスちゃん!オークランドのブリーチャーでも$14なのに随分いいとこ買ったねえ〜^^;)

いつもは外野席なのですがこの日彼はなぜかこんな良い席を買っていました

7回表ラスベガス51の右バッター、ウィルマー・フロアーズという選手のときです。

この席の眺めは非常に観易くてよかったのですがそれはネットがないからでどうも心の隅に引っ掛かってました。

結構怖いかも^^;)

グローブをこの日は持ち合わせていなかったのでファールボールが飛んできたら怖いなあ…そう思いながら観ていたその時でした。

フロアーズが空振りして何とバットがすっぽ抜けたのです。

観客は「Oh!!My!God!!」
私は「あっ!」

と叫んだ時でした。

何とそのバットがこちらに飛んでくるようなのです!

えっ!マジで!!??)

巨大なブーメランのようにバットが飛んできたのです!

ウソだろ!何だこれ!夢か!??)

いくら何でもバットがって…

いやいや!これは間違いなくこっちに!しかも俺に直撃だろ!)

とっさに逃げなければまずいと同時に頭の中で冷静に

(あっ、こういうのは俺が取ればバットをもらえるのか?)

なんてことが浮かんでしまいどうしようか迷ってるうちにバットは目の前にせまってきてます。

うわっ!やっぱバットはだめだって!)

すぐに立ち上がってすぐ右にある通路へ逃げようと考えたのですが長さが約90センチで1キロ近い物体が右バッターの空振りの遠心力で飛んできてますから通路側に曲がってくる感じだったのでどう考えても私に逃げ道はなかったのです。

うわっ!ダメだ!><)

と目をつぶった瞬間…

バットは私の前に座っていたファンの右肩に当ってから私の右親指の付け根部分を直撃しました。

イッテえ!!><)

私が右に頭を向けた方向にバットが転がっておりそのバットは違うファンが取りました。

んにゃろう!あぶねえじゃねえかあほんだら!!!−〆ー”)

すぐに周りのスタッフや救護係りが駆けつけてしきりに私と私の前のファンに声を掛けます。

バットが当った部分は段々赤くなってはきましたが思ったより重傷ではなく骨にも問題ない感じです。

まあ明らかに怪我をしてる状態ならチョット大げさにしようかとはおもいましたがこういうのは球場では応急処置程度で後は責任は取ってくれません。

なので私は「大したことない大丈夫だ、ちょっと痛くて赤くなってるけどね」と手を見せると一応記録を取るからメディカルルームに連れて行くと言われます。

え〜そういうの面倒なんだけどなあ…)

頭に当ったわけではないので大丈夫なんですが一応指示に従って立ち上がり彼らの後についていきます。

すると階段を上がっていくと拍手が起きます。

何だか変な気分^^:)

バットが当ったぐらいでこんなに拍手してくれるんか?
ならまた当ってもいいかな…
何てしょうもないことがちらっと頭を過ぎりました(笑)

まあ周りの人間が見た時は大怪我につながったと思ったわけですし実際この程度の軽傷で済んだのはある意味奇跡にも近いですからまた当ってもいいかななんて考えてはいけません。

あくまでも健康第一!
さて結局また具合を聞かれ身元確認の調書を受け最後は一応書類にサインをして解放されます

解放される時に氷を袋にいれてもらったやつをもらい席で冷やしました

打撲箇所はジンジンと痛みがうずいて赤みを帯びていましたが動かすのは問題なし。

しっかしバットが飛んでくるんだねえ…)

いざ自分がその目に遭うとびっくりしてどうしたらいいかわからないものです。

くしくもその1週間前はホームランボールを捕った日でもありました。

何か今回はやたら俺のところに飛んでくるな^^;)

こんな短い間にホームランボールにバットか…

帰りの車の中ではロスと今日は忘れられない日だな!と盛り上がってました。

それが原因ではないでしょうが帰る方向を間違えて慌てて一度ハイウェイを降りてUターン。

目の前に再びきらびやかなサクラメントの街を背景に球場の照明と車のテールランプの列が浮かび上がってるラリーフィールドを見ながら

(やっぱりアメリカの球場で観戦するのはいいなあ…何が起こるかわからないし)

と少し感慨深げになりました。

というわけで中島、岡島両選手のプレーは見れませんでしたが彼らの健闘も祈って…

Let's Go Oakland!