ストックトン珍事物語 その2〜これってファンサービス???〜

さて我々が座っている席はビジターサイドの席でした。

何でかな?)

ポーツは1塁側なのですがもしかしたらベンチの様子は反対側から見たほうが見やすいからかもしれません。

他に何か理由があるんだろうか…。

そう思ってるとポーツのサードコーチャーがコーチャーズボックスに歩いていく途中で我々の声援に応えてこちらを指差してます。

彼はポーツの監督でウェブスター・ガリソンという方

ガリソン監督は今年48歳。

1983年にブルージェイズのドラフト2順目で指名を受けてその後アスレチックスに移籍。
96年に5試合だけ昇格して9打席立ちヒットはなし。
引退後はA's傘下の2Aや現職の1A監督をしてるそうです。

へえ〜何かフィールドオブドリームスに出てくるムーンライト・グラハムみたいだな…)

映画「フィールドオブドリームス」に出てくるムーンライト・グラハムとはわずか1試合だけメジャーリーグの試合に出るチャンスを得たものの打席は回ってこなかったルーキー選手のこと。物語の中ですでに亡くなって年老いたグラハムに主人公のケビン・コスナーが出会う場面がありそこでもし一つだけ夢が叶うとしたらというケビン・コスナーの問いに「一度だけメジャーリーグの打席に立ちたい」と話しその後主人公がトウモロコシ畑で造ったボールパークで夢を叶える…

メジャーを目指す選手は自分達がヒーローになりたいと思うのも当然だが一度でもメジャーでプレーしたい投げたい打ちたいと夢みるんだろうな…)

このガリソン監督もわずか5試合、ヒットは打てませんでしたがメジャーで9打席立てたのは想像しただけでも彼の心境、物語が浮かんできそうです。

さて試合が終わったのは午後5時過ぎ。

近くのバーで食事でもして帰ろうという話になりスポーツバーに入ってビールやらハンバーガーを注文。

しばらくすると…何とガリソン監督が登場!

わお!本当に来たよ^^;)

実は試合が終わったらガリソン監督と一緒にビールでも飲もうなんて話が出てたのです。

へえ〜こういうのはおもしろいなあ…)

まさか本当に来るとは思っていなかったのでびっくりしました。

(ちなみにこの画像で監督とウィルの話している後ろに映っている髭面とキャップを後ろにかぶっているのは先ほどまでプレーしていたストックトンの選手らしくガリソン監督が現れた時もすこし言葉を交わしていました)

監督の印象はまだ思ったよりは若々しい感じの人でトニー・グインみたいな風体をしてました。

私は最初に挨拶しただけでずっと彼らの話を聞いていただけ。

ただ最後でちょっと聞いてみたいことがあったので…と言ってもメジャーで9打席立った心境は?なんてのは何か失礼な意味もあるかなあと思いまあ月並みですが今まで見てきたA'sの選手の中で一番印象に残ってる選手を投手と野手で挙げて欲しいと聞きました。

するとガリソン監督は苦笑いして困った感じの表情になり

「そうだなあ…ジトやハドソンは良かったなあ…アンダーソンもなあ…」

と名前が出るたびに彼はまたその昔話に花を咲かせしばらく話してる内に私と目が合い(おっと!君の質問だったなあ、ごめんごめん)みたいな表情をしたあと

「ちょっと決められないなあ…」と苦笑い。

そりゃそうかもな^^;)

ということでちょっと質問を変えて今若い選手で一押しなのは誰ですか?と聞くとガリソン監督は

「グリフィンとストレイリーだな」と答えて下さいました。

そうか、A.Jグリフィンとストレイリーね^^)

ガリソン監督答えてくれてありがとうございます!

しかし出てきた名前はみな投手ばかりだったな^^;)

やはりこれは90年、00年代に強かったA'sというのは伝統的に投手が良かったということでしょうか。

先ほどまで試合をしていたポーツのボールパーク内には今A'sで活躍している選手のユニフォーム型のペナントがいくつか貼ってありました。

ここから巣立っていった選手達を紹介して今ここでプレーしている選手達の励みにしようということでしょうか

2年前にはここでマイケル・チョイスがプレーしていて今はリバーキャッツにまで昇格しているしな…)

数年後ここにアディソン・ラッセルのペナントが貼ってありポーツで育った選手達がA'sの黄金期を作ってることを祈ってます。

Go!Ports!!