オークランで出会い戸倉で再会したパスタ屋さん その1

2011年7月某日の出来事です。

松井秀喜が日米通算500号本塁打に王手をかけていた時でした。
オークランドコロシアムのいつもの席で試合開始を待っていると一人の日本人男性が私に声を掛けてきました。
年の頃は私と同じぐらいか。

あの〜日本のBSで見てます…)

ちょっと遠慮気味な感じの挨拶で手元に何かを持ってます。

ん?また記者か何かだな…)

当時たまに記者らしき人に声を掛けられ取材されたことがあったのですが質問の内容が大体同じものばかりでしかも私が「現地に居る、大の松井秀喜ファンではないが同世代で同じ日本人として私には特別な選手なのでA'sの勝利に貢献してくれるよう応援している」…という正直な答えになぜか急にトーンが低くなり去っていく記者にやや嫌気を覚えた時でありました。

またか…何なら今度はこちらがあしらってやろうかしら…)

どこかそんな雰囲気を私は醸し出していたのかもしれませんがそんな私の表情を察してか彼は手元に持っていたあるモノを私に見せてくれましてそこから彼への疑いが一気に晴れます。

それは似顔絵。

松井秀喜の似顔絵を作成して応援に来ていたのです

お〜っ!こりゃ本物だ!)

わざわざこんな手の込んだことをしてまで取材に来る人なんかいません。

いいねえ!いいねえ!^^)
この似顔絵を見せられて我々は一気に意気投合。
そしてこの方せっかくバックネット裏の3列目というプレミア席を購入してるというのにこの$13しかしないライトブリーチャーで観たいという。

えっ!?いいんですか?こんなところで???)

せっかく高いお金を出して購入したのに…。
しかしそれよりもこの賑やかな雰囲気の中で観たいと言う。

そして彼はこの試合を含め残りのオークランドでの試合もここで観て日本へ帰って行きました。

それがこの方との出会い。

聞くと大の松井秀喜ファンで日本ではパスタ屋さんをやっていてオーナー兼シェフなんだとか。
しかもこれが人生初の海外旅行でアメリカの入国からコロシアムまでの道のりまで英語でかなり苦労したと苦笑いしていたのが印象的でした。

そこまでして松井を観に来るなんて…)

どこか私に似た「野球馬鹿」のにおいを感じたのを覚えています。

そんなことがあり彼が帰った後もメールで度々連絡する仲に。
いつか私が帰国したら再会する約束をして。

そして先週ですが念願叶い彼のお店がある長野県、戸倉へ。
私も聞いたことがありますが「戸倉温泉」で有名な街です

やや寂れた印象はありますが山あり千曲川もあり空気が非常にきれいな街です。
そして温泉街の裏通りというか小道にはいろんなお店があります。

その温泉街の一角にこの御主人のお店である「COCORO」があります
(画像向かって右上)

この戸倉温泉街のイラスト図も御主人が趣味でやられている似顔絵を町おこしの一環として買って出て作成されたものです。

ん〜非常に見やすく愛嬌のある絵だ^^)

どこか人を引き付け笑顔にさせてくれる素敵なイラストです。

久々に御主人と再会しお店の中に案内してもらいます。

そして私の目に飛び込んできたのは…驚愕の光景を目にします。