短編小説「ステロイド・ボール」

アメリカで注目されていたバイオジェネシス問題、「フロリダスキャンダル」の追加処分が発表されました。

先日処分を受けたのはブリュワーズ・青木選手のチームメイトである2011年アメリカンリーグMVPのライアン・ブラウン(ちなみに新人王、シルバースラッガー賞4回受賞経験あり)

そして今回の注目はメジャーで一番お給料を頂いているヤンキースアレックス・ロドリゲス(もはや説明はいらない〇〇な打者)←好きな言葉を入れて下さい。

処分の内容は今シーズン残り全試合と来シーズンの全試合、合計211試合の出場停止。

個人的な感想は

(甘いなあ…何でこんな程度なんだ?もう追放でもいいだろ?)

その理由は多々ありますし言いたいことも山ほどありますが全てはこのA・ロッドの言葉で決まり

「自分が戻らないことで利益を得る集団が複数いる。それはチームメイトでもファンでもない」

さらに

「禁止薬物は排除すべきと思うが全てが裏で取引され契約解除へつなげることは問題だ…」

何じゃこの言い分は?

どうしたらこんな自分勝手で人間社会を馬鹿にした言葉が出てくるのか。
クスリで脳みそまでやられてしまったんじゃなかろうか。

メジャーでスーパースターになるという誰もが憧れる才能を神から与えられまた本人の努力もあったはずなのにお金のために禁止薬物に手を出し何ら反省のないこんな奴にこの世でこれ以上いい思いをさせていいのか?

もうこの人の細胞は体の隅から隅までクスリが浸透して二度と人間に戻れないでしょう、はい。

そして他にも12人の選手が処分を受けました。

特に今後のレギュラーシーズン、そしてポストシーズンに影響しそうなのがレンジャーズのクルーズとタイガースのペラルタ。
まあタイガースはペラルタの処分を予測した上で先日トレードで代替選手の補強に成功してますがクルーズのいるレンジャーズは誰も補強しませんでした。

(ひょっとして…マニー・ラミレスがクルーズの代役となるのか???)

レンジャーズは台湾で活躍していたラミレスとマイナー契約を結んでいます…今はどんな状況か知りませんが…。

さてこれらは一般メジャーリーグファンの注目を集めたニュースなのですがA'sファンとして気になることがありました。

今回の「フロリダスキャンダル」でバートロ・コロンや元A'sのジオ・ゴンザレスの名前も取りざたされました。

が結局コロンはすでにその絡みで前回処分を受けたことで今回はおとがめなし。
一方ジオに関しては確たる証拠が見つからなかったということでいいのかな?で処分無しという結果です。

まさかジオが薬に手を出していたなんてなったらファンはもう何を信じていいのかわからないぞ…)

ジオはA'sファンにとても愛されていましたし今でもそれは変わらないと信じてます。

ところがです!

今回処分の下った選手の中に何と元A's選手が含まれているのです、しかも2人も!

まずはジョーダン・ノルベルト。
左の中継ぎでおととしジグラーとのトレードでDバックスから加入し去年は終盤肩を故障したもののそれまではチームの勝利に貢献した選手です。
髭面が特徴の選手でした。

そしてもう一人はファウティーノ・デロ・サントス

サントスは球が速かったのですが大した仕事はできず昨年途中でコッタラスとのトレードでブリュワーズに放出されました。

え〜二人もいるの!)

正直嫌〜な事件です。

恥ずかしい限りではありますがオークランドとサンフランシスコ、ベイエリアにある2球団の歴史にクスリがつきまとっているのは周知の事実です。

古くはバイダ・ブルー、そしてカンセコマグワイアジアンビー、バリー・ボンズ…偉大になるはずだと思われた選手達は皆クスリを使っていました(ブルーは覚せい剤だが…あれ?テハダステロイド使用か?)

そして去年コロンとミルキー・カブレラが処分を受けそして今回に至ります。

そこで気になることが…

疑惑の上がったジオと新たに処分を下されたノルベルトとファウティーノの3人、そしてジオがいなくなった後で加入してきたコロンとノルベルト、ファウティーノの3人はそれぞれ期間はそう長くはなかったのですが…

皆同時期にA'sにいたのです!

オイオイ…

大丈夫なんか!ビーンよ!−0−;)

ん!?

あっ!!

そういえば…2011年にこんなことがありました!

デーゲームの試合が終わるとファンはサインを求めて選手のパーキング近くに行きます。
全員ではありませんが何人かの選手は車を止めてサインに応じてくれるのですがジオはほとんど毎回サインをしてました。
そしてそこにいたファンと雑談までするようになり彼は長々と話しをしていたのです。
最初は一人でしたがある時期から助手席に一人の選手がいるようになりました。
それがファウティーノ・デロ・サントス。

ジオはファウティーノを弟のように可愛がっていて一緒に車で帰ることが多くなったのです。

当時ファウティーノはルーキーであまり顔が知られていなくこの時もジオのサインのついでにファウティーノにももらうといった感じでファンはサインを貰い2人が去った後に

「おい、ジオの横にいたのは誰だったんだ?」

なんて会話がしょっちゅうありました。

ひょっとしてあの時から…)


以下私の超短編小説「ステロイド・ボール」の始まり始まり…


〜第1章 始まりはジオの車の中〜

(ファウティーノ)
ねえねえジオ兄貴、俺も早く活躍してお金がほしいよ、どうしたら手っ取り早く兄貴みたいになれるかな?

(ジオ)
しょうがねえなあブラザー、教えてやるよ。俺たちは今どこにいるんだい?ステロイドティーベイエリアだぜ。ベイエリアといったらシリコンバレーでもギラデリのチョコレートでもねえ、クスリなんだ。

(ファウティーノ)
えっ!じゃあ兄貴は…

(ジオ)
おう、その通りよ。お前もやるか?俺は今シーズンが終われば大きな契約がもらえる、がっぽりだぜ!

(ファウティーノ)
兄貴!俺もやるよ!どうすればいいんだい!今からクスリを買いに行こうよ!

(ジオ)
まあ待て。こないだノルベルトにも頼まれてな、ミルキー(ジャイアンツのミルキー・カブレラ)を紹介したばかりだ。お前も後で紹介してやる。しかし最近ベイエリアは監視が厳しくなってきたからな、だからフロリダに新しい会社を見つけたんだ。これからはそっちがいいかもな…

(ファウティーノ)
兄貴ありがとう!俺頑張るよ!


〜第2章 ビリー・ビーンの逆襲〜

と、その車に一台の盗聴器が仕込まれていました。
取り付けたのは…アスレチックスGMのビリー・ビーン

ビーン
おのれ思った通りだ…ジオめどうも今年は成績が良くなって早く大型契約しろとうるさいと思ったらこういうわけか…何て奴らだ!お前ら全員トレードで飛ばしてやる!まずは親玉のジオだ!

そのシーズン終了後ジオ・ゴンザレスはナショナルズへ。

(ジオ)
くっそービーンめ!俺とファウティーノを引き離しやがって!奴はまだ面倒見てやらなきゃメジャーで生きてゆけん!それにノルベルトも!どうする?…何?クスリ仲間のコロン大先生が俺の代わりにA'sと契約しただと?…〜℡♪トゥルルル♪トゥルル♪〜あっ、Mrコロン!?実は…

(コロン)
わかった、任せておけ俺がオークランドで2人の面倒を見てやる、2人とも俺と同じドミニカンだからな。で報酬は?

(ジオ)
今俺の故郷であるフロリダで新しいクスリを扱ってる会社を見つけたんです、そこを紹介します。

(コロン)
いいだろう、引き受けた!


〜第3章 腐ったA's投手3人衆〜

(コロン)
2012年開幕、僕ちゃん今年絶好調(^^)ジャパンでも勝ったしノルベルトもいい感じだな!

(ノルベルト)
はい!Mrコロン!クスリの効果は絶大ですねえ!

(コロン)
だろ?ミルキーも新しいクスリで打撃が凄すぎるぞ!今年はベイエリアワールドシリーズいやステロイドシリーズの開催だ!でファウティーノはどうだ?

(ノルベルト)
奴もそろそろ上がってきます。マイナーでは敵なしですよ!

そしてファウティーノもメジャー昇格。

(ファウティーノ)
やったあ!俺もついにメジャーだ!これからガンガン投げて稼ぐぞ!

(コロン)
よおし!クスリを使えば無敵だ!人生一度きり!ばれなきゃ大金持ちだ!


〜第4章 ビーン再び動く〜

ビーン
前半終わって大健闘だな^^)
しかし…おかしい、特にコロンがここまでやるなんて…。いくら俺の見る目があるにせよここまで活躍するとは…しかもノルベルトもファウティーノも…まさかやつらあ!!

この地点でコロンの薬物使用の噂が飛び込んできた。

ビーン
ここだ!ここでやるしかない!

オールスター終了後ノルベルトは投げ過ぎが祟ってか肩を故障、おそらく身体がクスリのパフォーマンスについてゆけず悲鳴を挙げた。
ファウティーノはブリュワーズへ放出される。

そしてコロンは…

(コロン)
何!?クスリがばれただと!こうなったら少しでも罪を軽くしてもらわねば!℡♪トゥルルル♪トゥルル、あっバド・セリグさん?実はね対岸にあるジャイアンツのミルキーもね…

そしてすかさずミルキーにも電話。

(コロン)
メルキー!俺たちのクスリがばれた!

(ミルキー)
えっ!まじっすか!どうします?

(コロン)
とりあえず認めて謝罪しちまおうぜ!50試合の出場停止は仕方ねえよ!その方が来年新たに契約ももらえてまたプレーできるはずだ!やれ取り調べだ裁判じゃあ時間がかかるだけだ!どうせA'sもジャイアンツも今年は勝てねえよ!なっ!さっさと認めて来年に備えようぜ!

(ミルキー)
そうすっね!来年新たにやり直しましょう!!

そしてコロンとカブレラに50試合の出場停止処分が下る。

そして1か月後A'sは大逆転でプレーオフ進出、ジャイアンツに至ってはワールドチャンピオンに輝くもこの2人がプレー出来なかったことは言うまでもない…

                   〜終わり〜



以上私の最初で最後?の短編ストーリーです。

ふざけ過ぎ???

はい、もちろんそんなことはわかってます。

しかしなあ、これだけA's絡みの選手がクスリを使って処分されたり疑惑をもたれるとどうしても一連の流れとして無きにしもあらずといった話しだとは思いませんか?

特にあの駐車場での光景を思い出す度に、そこはジオを始め多くの選手とじかに触れ合った思い出の場所だけにこういう出来事が起きてしまうと全てが悪い方へ繋がってしまう気がするのです。

もちろんこんな妄想は私の馬鹿げた作り話であるのですがあのジオとファウティーノの仲良しっぷりを目撃した私には単なる作り話とも思えない。

メジャーリーグとクスリ…これからも関係は続いて行くんだろうな…。