我ら「マキリスト」 その2 〜ここが我々のフィールド・オブ・ドリームス〜
それは去年の12月の某日朝9時前でした。
前の晩から明け方、ついさっきまで友人と飲んでいた私は眠りの中にいました。
そこへ私の携帯電話が鳴り登録のない番号から電話がきました。
二日酔いと眠気がひどい状態で出てみると相手は低い声で
「あっ、もしもし、向井です…」
はいっ???)
思わず正座してしまい酔いも眠気も一気に…ふっ飛びはしませんでしたが体は反応してます。
実はこの数日前に何とか連絡を取れないものかと思いある行動(これは秘密です)に出ていたのですが反応がこんなに早く来るとは思っていなかったのです。
あいや〜こりゃびっくりだ…)
そして簡単に挨拶と連絡を頂いたことへ感謝を述べた後我々の飲み会にご参加できないかと誘いました。
ところがやはり仕事の方が忙しすぎてその時は無理と言われました。
しかしいずれ時間を取って参加したいと思うのでコンタクトだけは取りましょうということになったのです。
この時おそらく氏は出勤前だったと思うのですが20分近くしゃべりまして早口トーク。
私は本を読んでいたので想像はしていたのですがやはりメジャーリーグの話しになると声のトーンが上がりこの方熱いです。
その会話の中であの番組で優勝チームを予測した話が出たのですが氏が私に
「どこを予想しましたか?」
と聞いてきたので
「私は…マーリンズです」→大型補強失敗でまさかのナ・リーグ東地区の最下位
と答えると間一髪
「そりゃねえな!」
と一蹴されてしまいました。
その瞬間
(おいおい先生!タイガース→「氏の優勝予想チーム」だってワールドシリーズに行けたのはマーリンズからアニバル・サンチェスとインファンテを緊急で獲得したからでしょ!それに先生の横に居た弁護士さんもマーリーンズって書いてたじゃないですか!)
と、声高らかに反論しようと喉まで声が出てたのですが正直二日酔いで気持ち悪かったのとせっかく電話をもらえて何だかそんな反論ももったいないかと思い笑って流しました。
しかし氏は我々と会うことを快く引き受けてくれたので後はそのタイミングだけでした。
それから約9カ月ついにその機会がやってきました。
8月18日都内某所。
早めに来てこの日参加のMさんご夫妻と合流、お店の中で氏を待ちます。
そして予定時刻に氏が登場。
あ!これはどうも!)
氏は収録で会った時の髭がさらに伸びた姿をしてらっしゃいました。
さあここから思う存分飲んでやんややんや…と行きたかったのですが氏は一切アルコールを断ったということで氏はお水、やや静かな立ちあがりとなります。
なのでここは我々(特に私が率先して)が飲んで早めに場をつくろうかと思ったのですがこれが後に思わぬ展開に。
さて話はメジャーリーグ以外にもアメリカの話し等で盛り上がります。
特にM夫妻のご家族がアメリカにいるので。
また氏の本がきっかけとなって作られた「宇宙兄弟」がどういう経緯で作られたかなども聞きました。
私は氏の本を大体読みつくしていろんな質問があったのですが全部聞くわけにもいかないのである映画の話題を始めました。
それはケビン・コスナーの「フィールド・オブ・ドリームス」。
氏はこの映画のある場面でセリフと字幕が違うことに気づいてそれを追求したコラムを書いてます。
「米国の光と影と、どうでもイイ話」 P184 なんでこんなことになったのか
その場面は主人公のケビン・コスナーがフェンウェイパークでホットドッグとビールを2人分注文した時。
店員が小さな声で値段を言ったので聞きづらいのですが氏はよく聞こえなかったが$7のように聞こえたという。
日本語吹き替えも$7。
ところが英語版にして確かめてみると音声も字幕も$10と出ているのです。
えっ?なぜだ?)
そこで氏はさらに次の場面でケビン・コスナーが払った紙幣に注目。
ケビン・コスナーは最初に1枚紙幣を出してその後2枚追加で出している。
合計3枚の紙幣をケビン・コスナーは払っているのです。
ということは$10のモノを買うのに紙幣3枚はおかしい。
ならば最初に払った紙幣は$5で次に$1札を2枚払ってこれで紙幣3枚、合計$7が正しいと結論づけた万起男氏。
そこで私も挑戦。
DVDを借りてきて見ると確かに店員の声が聞きづらい。
しかしどうも私には$7と聞こえない、非常に聞きづらい…。
「テン アンド バックス…」のようにも聞こえる。
ん〜難しい…^^;)
そこで紙幣に注目。
確かに最初に1枚出して次に2枚出してる。
支払いが$10で紙幣3枚は確かに変だな…)
ところがです。
$10の支払いでも3枚の可能性を思いついたのです。
それは最初ケビン・コスナーが出したお札は$10、で後の2枚は$1札。
すなわち最初の$10は代金で後の$1札2枚は2人(ケビン・コスナーと役者名テレンス・マン)からのチップということで$1x2枚、これで札が3枚。
これなら英語の音声・字幕の$10の可能性もあるのです。
向井氏にそれをぶつけてみると
「そりゃあありえない!」と笑われました。
話を聞くとホットドッグを買う時にチップなんぞ払わないという。
しかし私が球場でモノを買う時に見た光景ではホットドッグだろうがビールだろうがチップを払うやつは払うのです。
特に店員に何か迷惑を掛けたり話が弾んだり感謝の念がある時はお客さんはチップを払います。
この場面でケビン・コスナーともう一人いた俳優(役柄名はテレンスマン)が会話をしながら注文をしていて店員が早く注文してくれよという態度をとっていたのです=店員に迷惑をかけていた。
しかもいかに昔の話しとはいえホットドッグ2つとビール2つで合計$7は安くないか?という私の疑問もあります。
しかし氏はあくまでもセリフが「$7」であるということで英語音声と字幕がおかしいというのが結論のようでした。
気になる方がいらしたらどうか試して下さい(^^;)
さてこんな話をしてるうちに氏から6月にアメリカへ行った時のおみやげがあると言われこんなTシャツを頂きます。
何と先ほど話に出た「フィールド・オブ・ドリームス」の実際に造られた球場に行ってきたというのです!
こりゃまた何と言う偶然!^^)
そしてちょっと気になる話を聞きます。
そこはトウモロコシ畑を切り開いた土地でその周辺はもちろんだだっ広い畑なんですが何とウエイド・ボッグスが参加してる投資グループが球場の周辺にテーマパークを建設するという話があるようなのです。
え〜そんなのあり??)
あの何もないところに造られた球場だからこそおもむきがあるというのにそこにテーマパークだなんて金儲けもたいがいにせい!
ちなみにウェイド・ボッグスというのは昔レッドソックスやヤンキースで活躍した安打製造機と呼ばれたスター選手です。
もうそういう金になりそうなことばかりしてロマンを崩すようなまねはやめてくれよ!ーー;)
私も一度行ってみたいところなのですがテーマパークが出来あがる前に行っておかないと…