ウィンターミーティング前の静けさ

今朝起きてネットを見てるとこんな見出しを見ました。

「Mr.ビーン引退!シリアス路線を希望」

一瞬

何???)

と固まって3秒後ぐらいに

あ〜多分あのコメディアン俳優のことだな…)

と反応してしまった自分が情けなかったです。

というか、昨日の今日だし…

紛らわしい見出しを出すんじゃねえよー〆ー’)

何事かと思ったじゃねえか…ビリー・ビーンと間違えてしまった(ーー;)

というのはいくらこんなところでビリーだビーンだと偉そうに呼びつけで書いても実際本人の前では「ミスター・ビーン」と言うのが礼儀です。

今年の3月に東京ドームで見かけた時はそう話し掛けたしその後サインを頂きに行った時も「ミスター・ビーン!」と声を掛けました。

その時の記憶があったので思わずありえない記事にびっくりしてしまいました。

さて各チームは来季に向けて本格的なチーム作りを行うウィンターミーティングを前にボチボチ動き始めています。

一番大きかったのは先日ここでも話題にしたマーリンズブルージェイズの12人が動いた大トレードですが今日はヤンキースの黒田投手が1年間の再契約をしたというニュースが流れました。

やっぱりカープには帰らないんだな…)

カープファンとしてはもうあきらめにも近い心境です。

アメリカで燃え尽きるつもりは無い、カープに還ってきたいと言ってドジャースの4年契約を蹴って3年契約でアメリカに渡ったのが2008年。
あれから5年のシーズンが終わったのに来年もメジャーで、しかもヤンキースですか…
フン!ッーー;)

さてこの黒田選手の去就は我がA'sにも大きな影響があるかもしれないと思ってました。

と、その前にメジャーの契約、特に若手について説明します。

近年メジャーの契約の仕方に変化が出てきました。

まず一般的なFAでの大型契約はそれまでは何年か好成績を残してフリーエージェントになってから複数年契約を結ぶのが主流でした。

そして入団したての新人は基本的にはまず6年間かな?新人選手はメジャーでプレーをしなさい。
それから条件を満たした選手はフリーエージェントで好きなチームに移ってもよいとされています。

ところが2年目3年目でも好成績を挙げた選手にも6年を待たずに調停権を与えてそれなりの年俸(契約)をチームから受け取れるシステムに変わりました。

これはいくらルーキーだからといって好成績を残しても「若いもんは6年は文句を言わずメジャー最低年俸で働け」では選手の人権ややる気にも関わるし若かろうが成績を残したならそれに見合った給料をもらうべきだという選手側の主張からできた制度だと思います。

(すみません、細かい年数だとか経緯は間違ってたらごめんなさい)

お金持ちの球団には関係ない制度です。
FAになった選手にお金を出して契約すればいいだけの話ですから。
しかしお金の無い球団や中規模都市の球団には重大なテーマでした。

何とかお金の掛る前に有望な選手を引き留めたい…

そこでいくつかの球団が始めたのは
「6年が経つ前にある程度のお金を積んで複数年契約を結び新人選手を囲ってしまおう、FA権を獲得する期限を延ばそう」
ということです。

このある程度のお金と言うのは選手の立場から見るとこのままの成績を残して6年後を迎える時にその後の契約でもらえそうな金額よりはかなり低いが少なくとも早めに長期契約を結ぶことでそれなりの年俸を安定して長く受け取るに値するという額です。

ひねくれて言うと6年後までに自分の実力に自信のある選手はその後の大型契約を狙い6年後そんな自信がない選手はすぐにでも長期契約をして早めにある程度のお金をもらってしまおう、あらかじめ生涯収入のいくらかを先に手に入れようということです。

まあギャンブルに近いですな。

チームにしてみれば6年後の市場価値より安く生え抜きの選手を確保できます。
また選手にしてみれば6年後以降自分がメジャーにいれるかわからないので早めの長期契約は魅力です。

レイズのロンゴリアなんかはこのたぐいの契約をしています。

しかしある選手に言わせればロンゴリアは馬鹿だと言います。

6年後にFAで契約すればもっと大金を得られたのに奴はみすみすそれを放棄したんだと。

一方ロンゴリアにしてみればそれまで自分がメジャーでプレーできていないかもしれないし一生を生活していくには十分な金額だとコメントしています。

(しかし今はその契約自体途中でも見直しているようですが…)

さてそんな経緯もありまして各球団も必死に有望選手を引き留めようとしていますがさらに進んだやり方をしている球団があります。

はい、我がA'sです。

A'sの最近の傾向は早ければ1年、大体2年でその選手が活躍したなら市場価値の7,8割程度の年俸で4〜5年の契約を提示します。

その契約後ですが大抵は最初の1,2年はまだ比較的安く3年目から5年目にかけて段々と上がっていきます。

なのでその契約(4〜5年)をしても最後までチームにいさせるつもりはなく3年目もしくはその前でも他の球団に放出して若手を獲得します。

最近ではケーヒル、カートスズキ、ジオ・ゴンザレス(ジオはナショナルズ移籍後に複数年契約をしましたがおそらくナショナルズに約束を取り付けてたような気がします)といった面々がそうです。

彼らはすでに出されました…契約して間もないのに。

(まあ例えばカートなんか今年$500ですからね…そんな価値は全然ない!)

今年入団したセスペデスや複数年契約をしたレディックもこのたぐいに似ているかもな…ーー;)

そしてこれに当てはまりそうな選手がもう一人今のA'sにいます。

それは…

左のエース、ブレット・アンダーソン。

彼はおととしに複数年契約を結んでいます。

メジャーでの実績はそんなに無いのにいわゆる素質型への先行投資です。

数年後ブレットはA'sが手を出せないピッチャーになってるかもしれないから今のうちに契約しちまおう。だめだったらすぐにトレードに出せばいいし)

ブレット・アンダーソンは今季$300で来季は$550万です。
2015年はチームオプションで$1200…

払えるの?)

まあブレットに限らず前出した選手達はみんなそんな感じでA'sと契約しました。

さて黒田投手の話に戻しましょう。

今オフに戦力になりそうなFA先発投手は黒田投手とエンジェルスのグレンキーぐらいだと言われています。(追加でタイガースのアニバル・サンチェスも)

先発投手を補強したいチームはこの2人のうちどちらかを補強したいのですが両者とも引く手あまたで黒田投手はヤンキースに決まりグレンキーもドジャーズが有力と言う話が出ています。

さてこれらの経緯を含めて私が感じてる嫌な予感は…

ビーンがブレット・アンダーソンをトレードで出すのでは)

ということです。

来季A'sの先発陣は今のところコローン、ミローン、パーカー、グリフィン、ストレイリーそしてアンダーソン。
ここにブラックリーも入れるでしょう。
そしてマッカーシーも再契約するかもしれません。

投手陣はそれなりに揃いそうです。

しかしA'sの弱点は他にあります。

それはキャッチャーとショートです。

キャッチャーはノリスがいますがまだ若すぎたしコッタラスもメジャーレベルでは不合格に近い感じでした。

専門家の間ではベテランのキャッチャーを補強したほうがいいという話があります。
またショートも不確定です。
西武の中島選手の名前も出ましたがどうやらDバックスの方が熱心なようです。
さらに私の推薦するブランドン・ヒックスが今日ルール5ドラフトに備えメジャー40人枠から外れました。

あ〜馬鹿めーー;)

私の中ではA'sのショートではヒックスが一番使えると見てるのに…

知らねえぞ!)

というわけで先発を強化したいチームがショートとキャッチャーの有望選手を差しだすならブレット・アンダーソンが放出される可能性もあるのではと見ています。

その先鋒がヤンキースでしたが黒田選手と契約しましたからまあないでしょう。

確かに来年ブレットの年俸は上がりますが彼はA'sに必要なピッチャーです。

どうすんのかな…残ってくれないかな…)

まだビーンの動きがないので不安なのですが何か黒田投手の契約が決まり一気に動きそうな予感がします。

不気味な静けさです…ーー;)